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静岡県に瓦礫受入れについて、質問事項を届けます

当測定室では、昨年末より、震災の瓦礫受け入れ問題について、
多くの方からご意見、行動要請などをいただいていました。

測定室としての話し合いは、月1回のミィーティングが1月19日ですので、
グループとして合意した行動では無い事をスタッフにも了解してもらい、
本日(1月10日)、静岡県に瓦礫の受け入れについて、質問を届けます。

提出した質問状はここをご覧ください(pdfファイル)。

(携帯電話からご覧の方は末尾(continue reading >>)掲載よりご確認頂けます。)

瓦礫問題は様々な意見がありますが、「測定室だより」第6号で、
瓦礫の搬出元である宮城県山田市と大槌町の担当職員の方に
現地の様子をインタビューして掲載いたしました。
それは、現地の様子を直に知りたいと思ったからです。

馬場個人の意見ですが、
私は今回の震災以前から、有機物の焼却によるごみ処理方法は、燃焼によるCO2排出だけでなく、
焼却過程でダイオキシンなどの有害物質の生成、濃縮、焼却灰の問題から、
自然循環を利用した還元型の処理を希望し、ゴミの減量や分別、有機ゴミを堆肥化する活動をしてきました。
ですから、今回の瓦礫も処理を急いでいるのは、現地の自治体の人々なのか、
国が復興を見える形で急いでいるのか、実際はよく分からないので、
宮城県の知人らに個人的に話を聞いたりしていました。

行政の政策は、ともすると住民の意向とは別に、
大きな予算を使い、大規模事業になりがちです。
震災復興と言われれば日本中、誰も反対しにくい問題ですから、
どの様に動いてよいか、実は模索の中で年を越しました。

私自身は今回も、自然の力を借りて、自然の循環を選択しない政策を進める事は、
放射能汚染を案ずるだけでなく、
焼却による最終処分地に濃縮した化学物質や放射能を造り出してしまうという点で、
大規模公共事業に他ならないと案じています。

今日、静岡県に届けた質問に対して、お答えを貰うよう、日にちを設定していただきます。

お返事を頂ける日が決まりましたら、また、お知らせします。

瓦礫問題を『放射能汚染』という視点だけに留めず、
現地、宮城県内で有機物の自然循環処理をしている市民・民間団体の情報を収集しながら、
これからの社会を創る1つの方法として、大規模に移動させ、燃やして処理をする方法だけでなく、
自然の力を最大限に生かしたゴミの処理方法を提案できるチャンスにしたいと思っています。

最後になりますが、この質問状に賛同いただける方は、
以下の署名フォームから、賛同を下さい。

PC 版→https://ws.formzu.net/fgen/S71621169/
携帯版→https://ws.formzu.net/mfgen/S71621169/

全国どちらにお住まいの方でも、賛同頂けたら嬉しいです。
賛同者の募集は 1月10日~20日までです

私たちの願いは、放射能汚染による不安を大きくする事ではなく、
これをきっかけに自然に添った街づくり、政策づくりを行い、
子どもたちに負債を残さない社会を創る事です。

どうか、ゆっくりとしか進めませんが、意見を出し合い、
合意をしていく練習を諦めないようにご一緒下さい。

2012年1月10日   馬場利子記


静岡県知事 川勝平太様

静岡県の東北大震災による瓦礫の受け入れについて、教えてください。

日頃より、県民のため、特に子どもたちのためにご尽力くださり、ありがとうございます。
『静岡放射能汚染測定室』代表、馬場利子(環境カウンセラー・フリーライター)と申します。

私たちの測定室には、昨年 12 月頃から、静岡県の瓦礫受け入れについて、疑問や意見が多く寄せられる様になっています。受け入れ反対の行動要請も来るようになりました。
瓦礫受け入れに対して不安を持っている人は、放射能に汚染した瓦礫が県内に持ち込まれる事に不安を持ち、反対しているように感じられます。

私自身は、受け入れを要請されている瓦礫は、放射能汚染の少ない分別不能な罹災廃材だと理解していますが、実際に現地から搬出される瓦礫はどの様なものなのか詳しい情報が無いため、静岡市が受け入れ予定とされている自治体を例にとって、2 つの自治体担当者に 12 月 6 日に電話取材をしました。2つの自治体(宮城県山田町、大槌町)共に、「静岡県が実際に受け入れてくれると決まっていないので、瓦礫の内容などについても、放射能の測定についても、何も決まっていない。

国からもどの様な基準でこちらから出すのか指示もまだない」という概略の答えでした。(この取材の内容は『測定室だより』第 6 号(2011 年 12 月 30 日発行)に掲載しています。)
これ以後、事態は進展していると思いますが、瓦礫受け入れに関して、無用な不安が大きくならないために、現在、分かっている事について教えていただけるようお願いします。
大変お忙しいとは思いますが、実際に静岡県では、どの様な議論がなされているのか、教えていただきたい内容を箇条書きにしました。
いただいたお答えは、私たちの HP(http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/)に、掲載し、会員・一般の方にお知らせしていきたいと思っています。

簡略なお答えで構いませんのでよろしくお願いいたします。
(1)静岡県は、すでに瓦礫受け入れを決めたのでしょうか?
(2)静岡県から各市町に、受け入れの要請、指示などをされていますか?
(3)予定されている瓦礫の内容物は、どの様なものでしょうか?
(4)県内全体で、どれだけの量(総量)を受け入れるか、決まっていますか?
(5)搬出元の市町は、瓦礫の放射能測定を行うよう国から指示されていますか?
また、静岡県として測定を要請されていますか?
(6)静岡県では、瓦礫の放射能汚染値の受け入れ基準はありますか?
(7)昨年末、県知事より県内の最終処分場候補地が示されたと新聞報道で知りました。
しかし、静岡市に於いても、福島原発事故以降、市内のごみ焼却処理により、残り灰に濃縮した放射能汚染値が測定されています。瓦礫 1 件あたりは低レベルの汚染であっても、焼却によって濃縮する事を考えると、放射性物質を含んだ物質を汚染地域から移動し、汚染の少ない自治体で焼却処分をするという事は、静岡県の環境問題という観点からどの様にお考えでしょうか?
(8)今回の被災地は、静岡県の都市部と違い、広い土地の利用が可能な県であると考えます。被災地での瓦礫の処理について、自然の循環を早める工夫を施し、還元型の有機物処理とその過程で残る自然に還らない無機物質の除去を行う処理方法を提案している市民団体もあると聞きます。そうした市民団体や研究者との協働による処理を検討しているかどうか、静岡県に各自治体から情報は来ていますか?
(9)予期せぬ震災の復興であっても、自然に負荷を掛けない方法で瓦礫も処理されることを望んでいます。万一、静岡県が震災に遭遇した場合に備えて、県内各地に自然循環型の有機物処理施設を準備する事は検討されていますか?

質問は以上です。

お返事につきましては、メールでのお返事(Mail: ssokuteisitu@yahoo.co.jp)でも、
書面でも構いません。また、ご連絡いただければ受け取りに伺います。

よろしくお願いいたします。

2012 年1月 10 日
「静岡放射能汚染測定室」代表 馬場利子
静岡市葵区安東 1-2-3 プラムフィールド内
「静岡放射能汚染測定室」
℡ 054-209-2021(月~金 10 時~16 時)
本状への賛同者を HP にて募る予定です。賛同者名簿は後日、お届けします。
(賛同者は1月 11 日~20 日まで集約の予定です)
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静岡県に瓦礫受入れについて、質問事項を届けます静岡放射能汚染測定室

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