健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

放射能汚染Tag Archives

土・土壌・堆肥などの測定を開始します。

私たちは、昨年6月11日より食べ物に限って、放射能測定を行ってきましたが、
事故後1年を経過し、
子どもたちの育つ環境や、農産物が育つ土を測定する事で、
より安心な暮らしを築くために、2012年4月より
【土】【有機堆肥】【遊び場の砂】【子どもたちが遊ぶ森などの土・腐葉土】
【校庭の土】などの測定を始めます。
 
■土などの環境試料の測定料金
会員:1検体 2000円
一般:1検体 5000円

 これまで、各方面から、
畑の土や幼稚園、学校、公園の土などの測定依頼を頂いていましたが、
土などの環境試料のセシウムの定量は、放射性核種の性質上、難しいため、
スタッフが定量に慣れるまで、時間を頂いていました。

これからは、食べ物の測定と並行して、環境試料の測定も行いたいと思います。

■要望があれば、希望者の在住する地域単位で、
公園、幼稚園、保育園、浜辺などの【土】を測定し、
【子どもの育つ環境安全マップ】を作るお手伝い
もしたいと思っています。

■地域単位の安全マップ作成を希望される方は、
測定料など個人の負担を少なくしたいと思いますので、ご相談ください。
測定する事で、安心を繋ぐ環境を知っていきたいと思います。

 
<土壌測定の申し込みについて> 
■土壌、堆肥用の測定申込書に必要事項を記入してお申し込み下さい。
HP最上部の【測定依頼の申し込み】より、依頼書をダウンロードしてください。
インターネットを利用されない方は、電話で詳細をお問い合わせください。

<試料採取に関してのお願い、採取方法> 
< 土壌測定の試料採取方法について>(PDF)

 ①外の土、堆肥などは、晴れた天候が2~3日続いた後に採取して下さい。
(重量あたりで評価しますので、同じ試料でも含水率の違いで答えが違ってくるためです。
 雨の直後は雨水の重さが試料の重さに加わるため、重量あたりの測定結果が低くなります。)

土壌は、金属、木片、大きな石等異物が混入しないように採取して下さい。
(土以外の物が混ざっていると、同じ試料でも測定値が違ってきます)

(堆肥、川の砂など)は、測定容器に入る800~1000mlを用意して下さい。

重量ではなく、この体積を準備して下さい。
(お手元に1ℓ入りの牛乳パックがあれば、綺麗に洗って乾かし、
 パックにしっかりと詰めて下さると、量が分かりやすいと思います。そのままお送りください。)

<問い合わせ>
TEL/FAX 054-209-2021(月~金 10:00~16:00)
測定室Ph  070-5034-0920(月~金 9:00~17:00)
e-Mail :  ssokuteisitu@yahoo.co.jp

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
土・土壌・堆肥などの測定を開始します。静岡放射能汚染測定室

〝島田市の瓦礫の試験焼却の測定結果について”質問にお答えします。

島田市で行われた瓦礫の試験焼却に関して、
当測定室で瓦礫と残り灰の放射能測定を行った結果をHPで掲載していますが、
その内容について、
「静岡で測定した瓦礫の放射能は不検出となっていますが、
Ge測定器で測定した結果が、
Cs-134 : 6.4 (Bq/kg)、 Cs-137 : 13.1 (Bq/kg)
セシウCs-134 +Cs-137 : 19.5 (Bq/kg)でした。
静岡の測定器の検出限界がセシウム134で3Bq/Kg,
セシウム137は5Bq/Kgならば、検出されないのはなぜですか?」
というご質問を頂きました。
放射能の性質と、その測定について理解していただくための
良い質問だと思いましたので、アドバイザーの河野さんに
お返事を頂きました。

<河野さんのお返事(説明)>・・・・・・・・・・・・・・・

【瓦礫の測定について】

瓦礫に含まれる放射能は均一ではありません。
大きい瓦礫を集めて測ると重量あたりの放射能は小さくなります。
逆に言えば、より細かい瓦礫を集めて測定すれば、
重量当たりの放射能は大きくなります。
それは放射性物質は多くの部分が瓦礫の表面に付着しているためです。
イメージとしては、海岸の小石を集めて塩を得るよりも、
同じ重さの砂を集めたほうがより多くの塩を得ることができる、と同じです。
これは塩分が小石や砂の表面についているということで説明ができます。
同じ重さだったら小石よりも砂のほうが表面積が大きいためです。
塩を放射能(放射性物質)、小石や砂を瓦礫の大小に置き換えていただければ
理解できると思います。
濃度が均一なものでも、付着しているものの体積によって
重量当たりの答えが変わってきます。
濃度が均一ではないものは、さらに不確定な要素を含むことになります。
すなわち、試料のサンプリングの仕方で放射能の量は変わってきます。
大きい瓦礫を選ぶか小さいのを選ぶか・・・。
個人的には、瓦礫の放射能測定は、その程度のものだと思います。
2倍3倍は違っているかもしれませんが、10倍は違わないと思います。

2012.3.8
河野 益近

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに
静岡の瓦礫を測定容器に詰めた写真を掲載します。

瓦礫(木くず)を細かく砕く事は出来なかったので、
比較的大きな木片もそのまま入れて、その周りに小さな木片を詰めました。
しかし、河野さんがGe測定器で測定をした時は、
Ge用の試料容器が小さい(200cc)ため、
「なるべく、細かな瓦礫を詰めた」そうです。
測定の特質を知り尽くした人(河野氏)の定量と、
まだまだ未熟者(馬場)の違いが測定値に現れた顛末でした。
皆さんに放射能の現実的な存在値に近づけた測定が出来なかった点をお詫びします。
恐縮です。

この経験を経て、
その後の『焼却後の無害化処理灰』の測定の折りは、
金属のように固い処理灰を、金槌で約1時間かけて粉砕して
測定をしました。
同じ瓦礫の測定で、測定値(定量値)が違う事について、
ご了解いただけたでしょうか?

静岡の測定器では
測定容器にしっかりと重量を詰める事が出来ない検体については、
検出限界も上がってしまいますので、
環境試料として重要な測定データである島田市の瓦礫を
Ge測定器での測定をお願いした次第です。
ご質問、ありがとうございました。

■ちなみに、食品の測定につきましては、
スピードカッターなどを使用し、小さな試料、あるいは液状にして
容器に詰めて測定をしていますので、ご安心ください。

2012年3月10日記  馬場利子

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
〝島田市の瓦礫の試験焼却の測定結果について”質問にお答えします。静岡放射能汚染測定室

静岡県に瓦礫受入れについて、質問事項を届けます

当測定室では、昨年末より、震災の瓦礫受け入れ問題について、
多くの方からご意見、行動要請などをいただいていました。

測定室としての話し合いは、月1回のミィーティングが1月19日ですので、
グループとして合意した行動では無い事をスタッフにも了解してもらい、
本日(1月10日)、静岡県に瓦礫の受け入れについて、質問を届けます。

提出した質問状はここをご覧ください(pdfファイル)。

(携帯電話からご覧の方は末尾(continue reading >>)掲載よりご確認頂けます。)

瓦礫問題は様々な意見がありますが、「測定室だより」第6号で、
瓦礫の搬出元である宮城県山田市と大槌町の担当職員の方に
現地の様子をインタビューして掲載いたしました。
それは、現地の様子を直に知りたいと思ったからです。

馬場個人の意見ですが、
私は今回の震災以前から、有機物の焼却によるごみ処理方法は、燃焼によるCO2排出だけでなく、
焼却過程でダイオキシンなどの有害物質の生成、濃縮、焼却灰の問題から、
自然循環を利用した還元型の処理を希望し、ゴミの減量や分別、有機ゴミを堆肥化する活動をしてきました。
ですから、今回の瓦礫も処理を急いでいるのは、現地の自治体の人々なのか、
国が復興を見える形で急いでいるのか、実際はよく分からないので、
宮城県の知人らに個人的に話を聞いたりしていました。

行政の政策は、ともすると住民の意向とは別に、
大きな予算を使い、大規模事業になりがちです。
震災復興と言われれば日本中、誰も反対しにくい問題ですから、
どの様に動いてよいか、実は模索の中で年を越しました。

私自身は今回も、自然の力を借りて、自然の循環を選択しない政策を進める事は、
放射能汚染を案ずるだけでなく、
焼却による最終処分地に濃縮した化学物質や放射能を造り出してしまうという点で、
大規模公共事業に他ならないと案じています。

今日、静岡県に届けた質問に対して、お答えを貰うよう、日にちを設定していただきます。

お返事を頂ける日が決まりましたら、また、お知らせします。

瓦礫問題を『放射能汚染』という視点だけに留めず、
現地、宮城県内で有機物の自然循環処理をしている市民・民間団体の情報を収集しながら、
これからの社会を創る1つの方法として、大規模に移動させ、燃やして処理をする方法だけでなく、
自然の力を最大限に生かしたゴミの処理方法を提案できるチャンスにしたいと思っています。

最後になりますが、この質問状に賛同いただける方は、
以下の署名フォームから、賛同を下さい。

PC 版→https://ws.formzu.net/fgen/S71621169/
携帯版→https://ws.formzu.net/mfgen/S71621169/

全国どちらにお住まいの方でも、賛同頂けたら嬉しいです。
賛同者の募集は 1月10日~20日までです

私たちの願いは、放射能汚染による不安を大きくする事ではなく、
これをきっかけに自然に添った街づくり、政策づくりを行い、
子どもたちに負債を残さない社会を創る事です。

どうか、ゆっくりとしか進めませんが、意見を出し合い、
合意をしていく練習を諦めないようにご一緒下さい。

2012年1月10日   馬場利子記

Continue reading »

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
静岡県に瓦礫受入れについて、質問事項を届けます静岡放射能汚染測定室