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放射能Tag Archives

〝島田市の瓦礫の試験焼却の測定結果について”質問にお答えします。

島田市で行われた瓦礫の試験焼却に関して、
当測定室で瓦礫と残り灰の放射能測定を行った結果をHPで掲載していますが、
その内容について、
「静岡で測定した瓦礫の放射能は不検出となっていますが、
Ge測定器で測定した結果が、
Cs-134 : 6.4 (Bq/kg)、 Cs-137 : 13.1 (Bq/kg)
セシウCs-134 +Cs-137 : 19.5 (Bq/kg)でした。
静岡の測定器の検出限界がセシウム134で3Bq/Kg,
セシウム137は5Bq/Kgならば、検出されないのはなぜですか?」
というご質問を頂きました。
放射能の性質と、その測定について理解していただくための
良い質問だと思いましたので、アドバイザーの河野さんに
お返事を頂きました。

<河野さんのお返事(説明)>・・・・・・・・・・・・・・・

【瓦礫の測定について】

瓦礫に含まれる放射能は均一ではありません。
大きい瓦礫を集めて測ると重量あたりの放射能は小さくなります。
逆に言えば、より細かい瓦礫を集めて測定すれば、
重量当たりの放射能は大きくなります。
それは放射性物質は多くの部分が瓦礫の表面に付着しているためです。
イメージとしては、海岸の小石を集めて塩を得るよりも、
同じ重さの砂を集めたほうがより多くの塩を得ることができる、と同じです。
これは塩分が小石や砂の表面についているということで説明ができます。
同じ重さだったら小石よりも砂のほうが表面積が大きいためです。
塩を放射能(放射性物質)、小石や砂を瓦礫の大小に置き換えていただければ
理解できると思います。
濃度が均一なものでも、付着しているものの体積によって
重量当たりの答えが変わってきます。
濃度が均一ではないものは、さらに不確定な要素を含むことになります。
すなわち、試料のサンプリングの仕方で放射能の量は変わってきます。
大きい瓦礫を選ぶか小さいのを選ぶか・・・。
個人的には、瓦礫の放射能測定は、その程度のものだと思います。
2倍3倍は違っているかもしれませんが、10倍は違わないと思います。

2012.3.8
河野 益近

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに
静岡の瓦礫を測定容器に詰めた写真を掲載します。

瓦礫(木くず)を細かく砕く事は出来なかったので、
比較的大きな木片もそのまま入れて、その周りに小さな木片を詰めました。
しかし、河野さんがGe測定器で測定をした時は、
Ge用の試料容器が小さい(200cc)ため、
「なるべく、細かな瓦礫を詰めた」そうです。
測定の特質を知り尽くした人(河野氏)の定量と、
まだまだ未熟者(馬場)の違いが測定値に現れた顛末でした。
皆さんに放射能の現実的な存在値に近づけた測定が出来なかった点をお詫びします。
恐縮です。

この経験を経て、
その後の『焼却後の無害化処理灰』の測定の折りは、
金属のように固い処理灰を、金槌で約1時間かけて粉砕して
測定をしました。
同じ瓦礫の測定で、測定値(定量値)が違う事について、
ご了解いただけたでしょうか?

静岡の測定器では
測定容器にしっかりと重量を詰める事が出来ない検体については、
検出限界も上がってしまいますので、
環境試料として重要な測定データである島田市の瓦礫を
Ge測定器での測定をお願いした次第です。
ご質問、ありがとうございました。

■ちなみに、食品の測定につきましては、
スピードカッターなどを使用し、小さな試料、あるいは液状にして
容器に詰めて測定をしていますので、ご安心ください。

2012年3月10日記  馬場利子

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〝島田市の瓦礫の試験焼却の測定結果について”質問にお答えします。静岡放射能汚染測定室

島田市の瓦礫試験焼却の測定結果を報告します。

去る2月16日、17日に島田市で行われた瓦礫の試験焼却は、市民への公開を約束した中で行われました。一般公開だけでなく、島田市議さんが、実際に瓦礫を測定をするように持参されましたので、測定を行いました。

本当に木材チップ(木片)のみで、このまま土に混ぜればすぐに自然に還りそうな有機物でした。この瓦礫を容器に入れて測定しましたが、重量が軽いため、測定限界が上がってしまい、当測定室では不検出となりました。

測定結果をご覧ください。(クリックすると拡大します)


このため京都大学のゲルマニウム測定器で追加測定を行った結果、
■試験焼却用瓦礫はセシウム134と137の合計19.5 Bq/kgでした。

測定終了日:2012/2/26 重量:52.5(g) 時間:27,000 (sec)
Cs-134 : 6.4 (Bq/kg)  Cs-137 : 13.1 (Bq/kg) 
セシウCs-134 +Cs-137 : 19.5 (Bq/kg)

島田市HPで公開している一般搬入ゴミの放射能濃度(平成23年12月22日調査)と比較しますと、検出限界:7(Bq/kg)で測定した結果が不検出となっていますので、当測定室と同性能のシンチレーション式の測定器で測定しているため、島田市の一般ごみよりも、持ち込まれた瓦礫の放射能の濃度が低い… と判断するデータとはなっていません。

■試験焼却による焼却残り灰(スラグ)も測定をしました。
放射能濃度は、 セシウム134:16.5 Bq/kg、 セシウム137:24.9 Bq/kg、
合計は41.4Bq/kgでした。

この結果と、前出の島田市の平成24年1月10日調査によるスラグの汚染値と比較しますと、検出限界を考慮しても、明らかに高くなっています。       焼却残り灰(スラグ)と測定結果(クリックすると拡大します)

島田市独自の放射能測定も行っていると思いますので、今回の測定結果を島田市に届け、比較をお願いします。島田市の測定結果など、回答を得ましたらご報告します。
                                        2012年3月4日記     馬場利子

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島田市の瓦礫試験焼却の測定結果を報告します。静岡放射能汚染測定室

福島は、チェルノブイリをはるかに超える深刻な事態かもしれない。

知人からの報告が届きました。
ML「子ども福島」からの転送です。

いろんな専門家の意見をまとめて転載したものですが、
福島の現状を感じ取れる情報だと思いました。
・・・・   ・・・   ・・・   ・・・  ・・・   ・・・  ・・・
 
【チェルノブイリへのかけはし野呂美加さん】
★6年後に廃村になった地域の数値0.412 μSv/h。
 (セシウムのみのシンチレーションカウンター)
★20ベクレル(体重1キロあたり)を超えたら保養に出した方が良い。
 50ベクレルを超えてしまうと、転地療養でも治しにくい。
★福島原発の場合はMOX燃料で、チェルノブイリのウラン燃料よりα核種が多い。

【バズビー博士】
★我々は福島原発が、おそらく2000トンものウランを持っていたのを
 思い出さなければなりません。
 チェルノブイリでは200トンでした。そのうち50トンが爆発したのです。
★セシウム濃度はその他の核種による汚染を示すものにすぎないということです。
 つまり、ストロンチウム・プルトニウム・トリチウム・ウラン、これらの核種による汚染です。

【広瀬隆】
★3万7000Bq/kg この放射能の高さは放射線管理区域において、放射線防護服の
 着用が必要とされる危険地域である。

【鎌仲ひとみ監督】
★反原発デモに、16,000人が集まっても、ほとんどのメディアが報道しない。
 電力会社は、大手メディアにとっての最大のスポンサーだからだ。
 「プロパガンダの罠にはまらず、自分で調べて、考えて」

【小出裕章氏】
 「ホットパーティクル(プルトニウム)」の毒性 はとりわけ強く、微粉末1、2個が
 肺の中に入るだけで肺ガンを起こす」

【スターングラス博士】
★「ストロンチウム90から出来るのが、イットリウム90だ。これは骨じゃなくて、
 すい臓に集中する。すい臓というのは、糖尿をおさえるホルモン、インスリンを
 分泌しているから、ここに異常が出ると糖尿病になる」
★「赤ちゃんもそうだし、お母さんのお腹の中いる胎児のときから。それに、
 脳みそは10代まで発達し続ける。だからそこに問題が生じると、普通の
 読み書き、理解する力、計算する力、全体的に影響を受けてしまう訳だ。
 健康な脳みそをつくる過程でだよ。」

【高木仁三郎】
★軽い被曝の急性障害は、吐き気、めまい、脱力感、白血球の減少などです。

【山田真:小児科医】
★日本では食品の安全基準を500ベクレルとしていますが、ドイツでは子どもが
 4ベクレル、大人が8ベクレルで、それ以上は危険としています。
★とりわけ御用学者が、因果関係を証明するのに時間がかかることや、隠されてい
 ることをいいことに、無責任にデタラメを言い続けていることをきっぱりと断罪しま
 した

【山内知也:神戸大学】
★365日休みなく放射線被ばくを受けつづける場合については、原爆や医療被ばく
 のような一回の外部被ばくとは異なる健康影響が表れているという事実に国際的な
 機関が目をつぶっている。

【スモルニコワ・バレンチナ:ベラルーシ医師】
★体内のセシウム137の危険なレベルはどれくらいからか?
 子どもではセシウム137が20~30ベクレル/kg(体重1kgあたり)から
 医学的な対策が必要。積極的に保養に行くべき。

【主婦】
★311以降変わったもの。
 (1)夫との関係(疎開をめぐって対立、夫のモラハラ全開)。
 (2)友人との距離感(放射能について語れるリア友ゼロ)。
 (3)仕事を退職(信頼できる預け先がない)。
 (4)外出と外食の頻度(必要最低限に激減)
 (5)料理、食事、買い物の楽しみ(ベクレてるか不安に)。
★ふくしまに「とどまれ」と言われると「人の命をなんだと思ってるんだ!」と
 言いたくなり、「避難しろ」と言われると「そう簡単に言うな!
 こっちにも事情があるんだ!」と言いたくなってしまう.

<以上の情報は抜粋です>
http://ahaha.365blog.jp/e402094.html より

・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・
                 2012年2月21日   馬場利子記 

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福島は、チェルノブイリをはるかに超える深刻な事態かもしれない。静岡放射能汚染測定室

2月10日、島田市で松葉のサンプリングをしました。

島田市が2月16日(木)に瓦礫の試験焼却を行うという発表がありましたので、
急きょ、松葉による環境放射能の測定を研究テーマにしている河野益近さん
(当測定室アドバイザー、京都大学在職)を招聘して、事前の環境測定用の
松葉採取を行いました。

松葉採取にあたり、松の木の所在地を教えていただけるよう、前日にメール
などでお願いしたにもかかわらず、多くの方から情報を寄せていただきました。
本当にありがとうございました。

多くの場所でサンプルを取っても、焼却による環境への影響を知るという点では、
効果が変わらない為、また、1サンプルあたり1~3日の定量時間がかかる事も
考えあわせて、島田市で7か所、市の境(牧の原市)で1検体、比較対象として
静岡市で1検体、合計5か所での採取となりました。

事前調査の結果は、定量が出来たデータから順次、ご報告していきます。

今後の調査委予定は、
① 試験焼却(16日)の2~3日後に、同じ地点でサンプリングを行います。
② それ以後のサンプリング調査については、島田市の方とも相談をして決めたいと思います。
  この相談の期日は、今回の2回の調査結果が出たところで行う予定をしていますが、
  島田市の会員さんより意見を頂けるようでしたら、メール、ファックス等でお寄せ下さい。
  現地の方の要望や希望を伺いながら、今後の調査につなげていきたいと思います。

今回、ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
                            2012年2月11日(土)  馬場利子記

追記:
瓦礫に入っている放射性物質は、燃やされたときに水蒸気とともに、大気中に排出される
ことも考えられます。また、燃えなかった瓦礫は、1800℃で溶かされ溶融物として、
水砕ピットに落ちて冷やされ、ガラス状のスラグになり、道路などの材料に利用されます。
施設から排出される水蒸気や、水砕ピットの水の処理も気になります。
ゴミ焼却の仕組みは、下記をご参照下さい。
「ごみゼロ日記 静岡」田代環境プラザレポート。
http://ameblo.jp/gomizeo/entry-10194940576.html
                      ・田代環境プラザ(島田市焼却施設)–>

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2月10日、島田市で松葉のサンプリングをしました。静岡放射能汚染測定室

静岡県島田市に瓦礫焼却について至急のお願い

1月31日(火)島田市に瓦礫の焼却について、
安全の確認方法など、焼却炉の性能についても質問書を届けました。
 –> * 島田、瓦礫焼却試験についての質問書(pdf)

■2月7日、島田市が16日(木)に試験焼却を実施すると発表しました。
これを受けて、測定室ではアドバイザーの河野さんと島田市の有志の方と一緒に、
事前調査を行う準備を進めています。

松葉による放射能汚染値の測定を行う目的は:
・現在(焼却前)の島田の放射能の汚染レベルを知る事。
・焼却による環境変化を観察する事

です。

■島田市の会員の皆さんにお願いがあります。
・松葉による事前調査のため、松葉採取を2月10日(金)に行います。

① 明日9日(木)夕までに、島田市内の採取可能な松がある場所を教えてください。
準備期間が無い中で、サンプル採取日を決めましたので、
松のある位置を正確に把握できていません。

サンプルは松葉100g前後必要ですので(末尾の画像ご参考)、
剪定した庭木の松葉では足りません。
松葉の茂った木のある場所(採取しても問題の無い木)を探して下さい。

② 試験焼却が終わった後も松葉の採取の測定を行います。
もし、本格的な焼却が始まるようでしたら、
定期的に環境調査を継続する必要があります。

当測定室からも採取に伺いますが、
おおむね数か月に1度の採取を、都合がつく方に
協力していただく緩やかなチームを作りたいと思います。

詳細は、後日お知らせします。
島田付近にお住いの方、よろしくお願いします。

                   2012年2月9日(水)   馬場利子記

  

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静岡県島田市に瓦礫焼却について至急のお願い静岡放射能汚染測定室