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託送料金取り消し訴訟2020年10月15日よりCategory Archives

グリーンコープでんき:託送料金取り消し訴訟第2回(2021年4月19日)口頭弁論(意見陳述)の報告

測定室の会報でも、ご報告している『託送料金取り消し訴訟』の第2回口頭弁論の報告を、
グリーンコープでんき託送料金裁判のホームページ(https://www.greencoop.or.jp/takuso-ryokin/soshokeikahokoku/)より、転載をさせていただきます。

以下引用文は、グリーンコープ託送料金裁判のホームページを原文のまま転記しています。

【第2回期日】
 被告(国)からは2021年3月31日付で第1準備書面と第2準備書面が反論として提出されており、
それを受けて原告(グリーンコープでんき)代理人である小島弁護士が意見陳述を行いました。

なお、詳細な反論は次回期日で行うこととし、今回は要点のみの意見を陳述しました。
 小島弁護士からパワーポイントを使って説明がありました。意見陳述の要点は、
「被告の第1準備書面において、『原価の意味』と『一連の規定は手続的事項を定めた執行命令であるとの主張』には大きな誤りがある」という2点で、
なぜ誤りなのかを簡潔に明快に述べられました。

 今回の法廷の場で、裁判所から国に対し、「国の第2準備書面(原告適格=グリーンコープでんきに原告の資格はないとの主張)について、
国は『ない』と主張する論拠を示してほしい」という指摘をされました。
 それについては、6月25日までに国は「原告適格が認められない」という主張を補完する書面を準備することとなりました。
あわせて原告は、国の第1準備書面への本格的反論書面を準備することになっています。
それらの書面がそろった7月5日(月)に第3回期日が開かれることになりました。
 
なお、新型コロナウイルスの関係もあり、裁判所から次の期日はWEBでの開催ではどうかとの打診がありました。
それに対し、原告弁護団より「傍聴者といっしょに開けた口頭弁論を望む」という申し入れを行い、
今回同様法廷での開催となりました。(※コロナ感染状況によっては再相談があるとのことです)

↓ :「託送料金変更認可決定取消」を求める裁判の第2回口頭弁論後の記者会見の様子を動画で見ることができます。

【記者会見・報告集会】
 閉廷後、弁護士会館に移動し、弁護団、傍聴参加者(30余名)、オンライン参加者(15名)で記者会見とミニ集会を行いました。

 まず小島弁護士から意見陳述に関する詳細な説明があり、記者からの質問への応答が行われました。

 ミニ集会では傍聴参加者から感想や思いが出されました。
 今回は、グリーンクラブ(グリーンコープと取引のある納入業者の会)から2名が傍聴に参加され感想を述べられました。
 また、オンライン参加者からの発言もあり、会場はこの裁判への意気込みに満たされていました。

・・・・・・・・以上・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回、7月5日(月)の第3回期日も引き続き、皆さんにご報告していきます。

■この取り消し訴訟は、原告のグリーンコープでんきのみに関わる訴訟ではなく、
 経済産業省の省令のみで、国会審議を経ず、原発とは無縁の新電力会社にも託送料金に、
『原発事故賠償負担金』と『廃炉円滑化負担金』を上乗せして支払わせようとする政策の違法性を問う裁判です。

この裁判は、原発の安全性や倫理を問う裁判ではなく、
 託送料金を決めている電気事業法に明記されていない費用を、託送料金として計上する政策の取り消しを求めるものですから、
 裁判に勝てば、すべての発電事業者が支払う『託送料金』が変わります!!

原発を温存するためだけに、姑息的に決められら『託送料金』をこのまま放置すれば、
今後、この費用(『原発事故賠償負担金』と『廃炉円滑化負担金』)は40年間、電気使用者が負担していくことになります。

原発政策を見直すために、測定室では、グリーンコープでんき託送料金裁判に関心を持ち、
支援を続けたいと思っています。

2021年5月10日
馬場利子記
 

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グリーンコープでんき:託送料金取り消し訴訟第2回(2021年4月19日)口頭弁論(意見陳述)の報告静岡放射能汚染測定室

『測定室だより』第83号(2021年2月20日号)を発行しました。グリーンコープでんきの託送料金取り消し訴訟第1回期日の報告と福島県猪苗代町の柿の測定について報告をしています。

♦会報『測定室だより』82号(12月20日号)発行のご報告が大変遅くなりました。

会員の皆さんには、すでに2月中旬にお手元に届いていると思いますが、
  万一、届いていない場合は、ご一報ください。

『測定室だより』第83号表紙絵

❤今号には、
 静岡測定室で2020年10月28日~2021年1月8日に測定をした:食品53 検体の
 測定結果を掲載しています。

♦特記すべき測定は
 福島県耶麻郡猪苗代町産の柿の測定依頼を受け、試料重量が少ないため当室では測定できず、
 ゲルマニウム検出器での測定を『ちくりん舎』に依頼し、その結果を掲載しています。

 2020年秋に収穫された柿の測定結果報告をご覧ください。

❤また、2020年10月15日に提訴されたグリーンコープでんきの託送料金取り消し訴訟の第1回(2021年1月13日)期日の報告は、
 原告代表の意見陳述を掲載しました。
意見陳述は長いですが、全文をご覧ください。



原発を温存するために、原発事故の経費と廃炉費用を消費者に知られない形で『託送料金』に上乗せして徴収すると決めた経済産業省の省令・・・。
国会審議をしないで、『電気を送る費用とま全く関係ない経費を徴収できる』とした国の決定は、
憲法41条「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。」との定めに違反しています。

憲法41条は、国会中心立法の原則及び国会単独立法の原則の2つの意味を含んでいます。
 この国会中心立法の原則によれば、実質的意味の立法は国会のみが行うことができ、行政がこれを行うことはできません。

託送料金の上乗せを決めたのは、経済産業省の1委員会です。
行政に当たる経済産業省が、法律の効力を持つ省令で、電気事業法にない経費を勝手に加えることはできないはずです。

引き続き、皆さんに『託送料金取り消し訴訟』を応援していただけますように、
報告を続けたいと思います。

♦この違法な託送料金に2つの原発費用を上乗せする決定を取り消すことができれば、
 日本中の新電力事業者の託送料金が見直されます。
グリーンコープでんき、1社の利害裁判ではないこの取り消し訴訟を、『脱原発の1歩を実現するために』応援したいと思います。

《託送料金裁判を支える会にお力添えください》

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■『測定室だより』は会報として発行していますが、
 購読をご希望の方には、1部500円(送料込)でお送りしています。

★年間購読料(6号/年)は3000円(会員の方の測定料は、一般の測定の半額以下になっています)です。
  
購読申込みは、mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp 
       ℡&fax:054-209-2021       まで、ご連絡ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

安心の基準は、1人1人が起こっている事を知ることから、考え、選択していくものだと思います。

同じ想いの人が集う、市民測定室の活動を支えて下さる皆さんに感謝して、
これからも、『知ることから始める暮らし』を続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。

2021年2月26日
馬場利子記 

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『測定室だより』第83号(2021年2月20日号)を発行しました。グリーンコープでんきの託送料金取り消し訴訟第1回期日の報告と福島県猪苗代町の柿の測定について報告をしています。静岡放射能汚染測定室

託送料金リモート勉強会(2021年2月5日・金 13:30~14:30 講師:馬場利子)報告&当日資料❤

2021年2月5日(金)のリモート勉強会に多くの方が参加してくださり、ありがとうございました。

■託送料金(電気を送る費用)に法律で許されていない
 ①『福島原発事故の賠償負担金』と②『廃炉円滑化負担金』の2つの原発の経費が上乗せされて請求されている!!ことは、
 電気事業法に違反していることを改めて、お伝えしました。

♦参加者は36名。
 (通常の勉強会では考えられない、北は札幌(泊原発の原告の方)から、南は福岡県(グリーンコープでんきや測定室会員さん)まで)

♦質疑応答では、参加して下さった方から、詳しい電力事情のフォローをいただくなど、
 私自身、充実した時間になりました。

♦主催して下さった浜松市議:鈴木恵さんと沼津市議:山下ふみ子さんに感謝しています。

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●当日、参加できなかった方たちから配信希望をいただき、録画をしてくださいました。

1部:レクチャー約30分。
2部:質疑応答 約25分  (個人情報に配慮し、音声記録で掲載しています)

レジュメ資料データは ⇒  https://qr.paps.jp/zCEXE でご覧いただけます。

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●勉強会後、参加者の複数の方から、
 「託送料金は、電気代の3~4割だという事に驚いた。知らなかったが、そもそも、電気料金の内訳が分かるように書いてない!」
 という感想をいただきました。

 この『託送料金は、電気代の3~4割』という話題は、
 質疑応答の中で、参加して下さったコンシューマネット・ジャパン代表の古賀さんが説明して下さっていますが、
 その資料をいただきました。以下にお伝えします。

電気代に占める託送料金の割合


 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1部:レクチャー映像 約30分
https://youtu.be/hKI_By-9Qtg

■2部:質疑応答 約25分 (音声データ:https://qr.paps.jp/LI7wH)

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❤託送料金上乗せを国に問う裁判(取り消し訴訟)が、昨年(2020年)10月15日に提訴されました。

 この裁判で違法性が認められれば、
  ①全国の託送料金上乗せが取り消されます。
  ②原発の電気は決して安くないことが明白になります。
  ③それどころか事故の賠償など1つの電力会社で負えるものではない現実を国民が共有することになります。

 託送料金裁判の詳細は、<グリーンコープ託送料金を問う:https://www.greencoop.or.jp/takuso-ryokin/>をご覧ください。

こそこそと、勝手に、なるべく分からないように利権を守る国の在り方を、小さなことから変えていきたいと思います。
引き続き、【原発から省エネ・分散型自然エネルギーへの転換】【なりたい国になる】のために、
皆さんのエールをよろしくお願いします。

2021年2月14日       馬場利子記

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託送料金リモート勉強会(2021年2月5日・金 13:30~14:30 講師:馬場利子)報告&当日資料❤静岡放射能汚染測定室

託送料金:リモート勉強会(2月5日・金 13:30~14:30 講師:馬場利子)のお知らせ♥  ぜひ、ご参加ください!!

馬場利子より、お知らせをします。

覚えていらっしゃいますか?
2017年9月28日、経済産業省令により、電気の託送料金に「福島原発事故賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」を上乗せする決定がなされました。

この違法な取り決めがなされる前(2017年2月、3月)、
私たちは静岡県内で20団体の賛同・参加を得て、『リレー講演会を開催』し、
新電力事業者の方たちにも参加いただいて、託送料金について考えました。

2017年2月.3月に開催した託送料金静岡県内リレー講演会

託送料金(電気を送るための費用)は、
2016年に電力が自由化されて新規に電力事業者となった企業も送電契約をしなければならないため、
原子力発電とは無縁の事業者にも、一律に、原発事故、廃炉など原子力発電所で利益をあげてきた企業の負債を肩代わりさせようとする経済産業省の省令改正は、『電気事業法』の改正を行わず、こっそりと(!)決められました。

私たち『静岡県内❤リレー講演会』実行委員会では、
国会審議を経ないで決められようとしている『託送料金の上乗せ』について、
国会議員に働きかけをするなどのアクションを行いましたが、パブリックコメントでも反対が大多数だった意見を無視して、決定された経緯があります。

電気を送る費用としての託送料金に、原発の関連費用を送電会社の『営業費』として計上して、
発電会社に上乗せして請求することが2020年10月から始まりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

託送料金に「福島原発事故賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」を上乗せする経済産業省の決定は違法であるとして、グリーンコープでんきが、2020年10月15日に、国に対して、『託送料金取り消し訴訟』を提訴しました。

なぜ、託送料金取り消し訴訟なのか、訴訟のもつ意味などを、皆さんにお伝えしたいと思い、色々な方に、相談をしてきました。

今回、『浜松市政向上委員会』鈴木恵さん(浜松市議会議員)の主催で勉強会を開いていただけることになりました。

・・・・・・以下、主催者からのお知らせです・・・・・・・・・

『ちょっと、聴いてください!託送料金~国(経済産業省)の暴走を今、止めたい!』

日時:2021年2月5日金曜日 13:30 ~14:30

開催方法:Zoomミィーティング 公開

●講師 馬場利子さん(環境カウンセラー、フリーライター)

●参加費 無料

●Zoom勉強会に参加する方法 :どなたでも参加できます。
 ↓ にアクセス
https://zoom.us/j/96299401569?pwd=UWlDT2Q1aGxmdjREamw0NU15MUZYUT09

ミーティングID: 962 9940 1569
    パスコード: 31534

「託送料金」ってご存知ですか?
託送料金とは、私たちが電気を使う際の「電線使用料」のこと。
その中に、本来入るべきではない原子力発電所を維持するための費用(電源開発促進税・使用済燃料再処理等既発電費)がすでに含まれていること、加えて2020年10月から「賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」が上乗せされている。

託送料金になぜ原発関連の廃炉費用の経費が入っているのか?
そして、どう止めることができるのか、一緒に考えませんか?

主催者:問い合わせ先
浜松市政向上委員会 鈴木恵 megu@megumi-happy.net

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

国の違法な取り決めに、気付いた人がしっかりと意見を言い、取り消しを求めるアクション!!
ドキドキ、ワクワクのお話と質問タイム。
お時間がありましたら、ぜひ、ご一緒ください。
お待ちしています。

2021年1月29日   馬場利子記

2020年10月15日提訴:託送料金上乗せ取り消し訴訟をみんなで応援

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託送料金:リモート勉強会(2月5日・金 13:30~14:30 講師:馬場利子)のお知らせ♥  ぜひ、ご参加ください!!静岡放射能汚染測定室