昨日(16日)と今日(17日、島田市では、東北地方の瓦礫の試験焼却が行われています。
15日 8:45のNHKニュース、がれきの試験焼却、運び入れ動画(約4分)。
島田市の溶融炉で焼却される時、放射能がどの様な動きをするか、当測定室のアドバイザー河野益近さんにご意見を伺いました。
以下、転記させていただきます。参考になればと思います。
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焼却温度が高いということで、ゴミに含まれる放射性セシウムはますますガス状になる割合が多くなると思います。
薪ストーブの灰に放射性セシウムが多く含まれているのは、元が多いこともありますが、燃焼温度が低いので多くが灰に残るのだと思います。
放射性セシウムを含むゴミを焼却場で焼却した場合、炉内で放射性セシウムがどのように振舞うかを定性的に考えてみました。
① ゴミを高溶融炉(1700~1800度)で焼却すると、焼却炉内で放射性セシウムは、安定した化合物の状態から分解してガス状に変わると思われます。
② ガス化した放射性セシウムは活性であるため、周囲にある水蒸気と反応して水蒸気に取り込まれることになります。
③ この放射性セシウムを取り込んだ水蒸気は、水蒸気のままあるいは周辺に漂う灰に吸収されて、フィルターへ向かうと考えられます。
④ 灰に吸収された部分については、フィルターで効率よく除去することができるということですが、水蒸気をフィルターがどの程度除去できるかはよくわかりません。
⑤ この放射性セシウムを含んだ水蒸気は、フィルターで除去できなければ、そのまま排気塔から環境へ放出されることになります。
焼却炉の各行程での放射性セシウムの分配を調べるには、この排気される水蒸気に含まれる放射性セシウムについても調べる必要があるとおもいます。またフィルターの水分除去率も知る必要があります。
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本日(17日)、島田市市議会議員さんが、試験焼却されている瓦礫を測定のために、持って来てくださいました。
測定容器を別に作って用意をしましたので、土日の測定室がお休みの間に測定をしたいと思います。
結果が出ましたら、HPでお知らせしたいと思います。
2012年2月17日記 馬場利子