静岡県では、島田市に続いて裾野市と静岡市が震災瓦礫の受け入れを表明し、
試験焼却を行うことを発表しました。
そのため、島田市に続いて、裾野市と静岡市において、当測定室では会員の協力の下、
松葉による放射能飛散調査を行うため、試験焼却前の松葉の採取を行いました。
裾野市の松葉採取場所地図 松葉採取 5月13日
静岡市の松葉採取地図 松葉採取日 5月16日、17日
裾野市の試験焼却は、すでに5月16日に実施されました。
今後、裾野市で試験焼却後に、焼却前に採取した地点と同じ松の葉を採取し、
放射性セシウムの定量を行います。
同様に静岡市においても、試験焼却が実施される5月23日、24日後に
松葉を採取し、定量を行います。
島田市の試験焼却においても、松葉による放射性セシウムの飛散調査を行い、
殆どの地点で、松葉による定量値が焼却前よりも上がっていましたが、
市担当者は、その点には全く関心を示さず、
「瓦礫や焼却残り灰の空間線量を測定し、変化がなかった。
焼却残り灰が国の安全基準の480㏃/Kgよりも、低いので安全。」
という基準を安全の拠り所として、本焼却を決めました。
しかし、住民や国民の中でも放射能測定に知識を持つ人にとって、
空間の放射線量をガイガーカウンターで測定して、焼却の安全性を評価する事は、
瓦礫の中にある放射性物質のβ線やγ線を測定出来ないごまかしである事は
周知の事で、意味のないパフォーマンスなのは常識です。
科学的でないパフォーマンスによって、『安全』を装う国と地方自治体のお芝居は、
何の意図をもってなされているのか、大きな疑問です。
国や地方自治体の役割は
国民(住民)の健康で文化的な暮らしを守る事にあるはずです。
健康を害する放射能の拡散や、焼却による有害化学物質による再被爆が起こる瓦礫の広域処理は、
国民の健康より、経済効果を優先する政策に他なりません。
放射性物質も、究極の環境ホルモンです。
環境ホルモンは微量でも生命に作用し、子孫に影響を及ぼすという事は
環境省が最も周知している事実です。
その環境省の大臣が瓦礫処理を推進する現状は、理解に苦しみますが、
私たちの松葉による飛散調査を各地で重ねていくと、
国や地方自治体が、どんなに『安全』と言い張っても、
1つの大きな事実を発見できると推測しています。
それが何であるか、皆さんにご報告出来る時を楽しみに
測定と定量を続けたいと思います。
真実は観察し、発見するだけの事ですから、楽しみです。
真実は常にシンプルです。
ご期待ください。
2012年5月21日
馬場利子記
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/05/21/%e9%9d%99%e5%b2%a1%e5%b8%82%e3%81%a8%e8%a3%be%e9%87%8e%e5%b8%82%e3%81%a7%e6%9d%be%e8%91%89%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e7%92%b0%e5%a2%83%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%82%92%e5%ae%9f%e6%96%bd%e3%81%97%e3%81%be/静岡市と裾野市で松葉による環境調査を実施します静岡放射能汚染測定室
島田市が2月16日(木)に瓦礫の試験焼却を行うという発表がありましたので、
急きょ、松葉による環境放射能の測定を研究テーマにしている河野益近さん
(当測定室アドバイザー、京都大学在職)を招聘して、事前の環境測定用の
松葉採取を行いました。
松葉採取にあたり、松の木の所在地を教えていただけるよう、前日にメール
などでお願いしたにもかかわらず、多くの方から情報を寄せていただきました。
本当にありがとうございました。
多くの場所でサンプルを取っても、焼却による環境への影響を知るという点では、
効果が変わらない為、また、1サンプルあたり1~3日の定量時間がかかる事も
考えあわせて、島田市で7か所、市の境(牧の原市)で1検体、比較対象として
静岡市で1検体、合計5か所での採取となりました。
事前調査の結果は、定量が出来たデータから順次、ご報告していきます。
今後の調査委予定は、
① 試験焼却(16日)の2~3日後に、同じ地点でサンプリングを行います。
② それ以後のサンプリング調査については、島田市の方とも相談をして決めたいと思います。
この相談の期日は、今回の2回の調査結果が出たところで行う予定をしていますが、
島田市の会員さんより意見を頂けるようでしたら、メール、ファックス等でお寄せ下さい。
現地の方の要望や希望を伺いながら、今後の調査につなげていきたいと思います。
今回、ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
2012年2月11日(土) 馬場利子記
追記:
瓦礫に入っている放射性物質は、燃やされたときに水蒸気とともに、大気中に排出される
ことも考えられます。また、燃えなかった瓦礫は、1800℃で溶かされ溶融物として、
水砕ピットに落ちて冷やされ、ガラス状のスラグになり、道路などの材料に利用されます。
施設から排出される水蒸気や、水砕ピットの水の処理も気になります。
ゴミ焼却の仕組みは、下記をご参照下さい。
「ごみゼロ日記 静岡」田代環境プラザレポート。
http://ameblo.jp/gomizeo/entry-10194940576.html
・田代環境プラザ(島田市焼却施設)–>
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/02/12/%ef%bc%92%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%97%a5%ef%bc%88%e9%87%91%ef%bc%89%e5%b3%b6%e7%94%b0%e5%b8%82%e3%81%a7%e6%9d%be%e8%91%89%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%82%92/2月10日、島田市で松葉のサンプリングをしました。静岡放射能汚染測定室
1月31日(火)島田市に瓦礫の焼却について、
安全の確認方法など、焼却炉の性能についても質問書を届けました。
–> * 島田、瓦礫焼却試験についての質問書(pdf)
■2月7日、島田市が16日(木)に試験焼却を実施すると発表しました。
これを受けて、測定室ではアドバイザーの河野さんと島田市の有志の方と一緒に、
事前調査を行う準備を進めています。
松葉による放射能汚染値の測定を行う目的は:
・現在(焼却前)の島田の放射能の汚染レベルを知る事。
・焼却による環境変化を観察する事
です。
■島田市の会員の皆さんにお願いがあります。
・松葉による事前調査のため、松葉採取を2月10日(金)に行います。
① 明日9日(木)夕までに、島田市内の採取可能な松がある場所を教えてください。
準備期間が無い中で、サンプル採取日を決めましたので、
松のある位置を正確に把握できていません。
サンプルは松葉100g前後必要ですので(末尾の画像ご参考)、
剪定した庭木の松葉では足りません。
松葉の茂った木のある場所(採取しても問題の無い木)を探して下さい。
② 試験焼却が終わった後も松葉の採取の測定を行います。
もし、本格的な焼却が始まるようでしたら、
定期的に環境調査を継続する必要があります。
当測定室からも採取に伺いますが、
おおむね数か月に1度の採取を、都合がつく方に
協力していただく緩やかなチームを作りたいと思います。
詳細は、後日お知らせします。
島田付近にお住いの方、よろしくお願いします。
2012年2月9日(水) 馬場利子記
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/02/08/%e9%9d%99%e5%b2%a1%e7%9c%8c%e5%b3%b6%e7%94%b0%e5%b8%82%e3%81%ab%e7%93%a6%e7%a4%ab%e7%84%bc%e5%8d%b4%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e8%87%b3%e6%80%a5%e3%81%ae%e3%81%8a%e9%a1%98%e3%81%84/静岡県島田市に瓦礫焼却について至急のお願い静岡放射能汚染測定室
2011年11月9日 夜
馬場利子記
11月6日(日)の『チェルノブイリハート』の上映会&トークも、
多くの方に参加していただき、河野益近さんのトークでは、
チェルノブイリ原発事故後の様子や、福島原発事故との対比、
静岡県内の松葉による放射能汚染の状況と来年の農産物の汚染予測などを伺うことが出来ました。
参加して下さり、会場から質問を寄せていただくなど、皆様の協力に心から感謝します。
さて、『測定室だより』は、測定結果を会員の皆さんにご報告するために
おおよそ、月1回発行していますが、最新号は第4号になりました。
既刊の『測定室だより』第2号 の測定結果などを公開いたしますので、参考にしていただければ、
嬉しいです。 —> ◆ 測定室だより第2号 13ページ(pdf) ◆
■測定結果(7月12日~8月12日測定分) ■測定についての補足
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2011/11/09/%e6%97%a2%e5%88%8a%e3%81%ae%e3%80%8e%e6%b8%ac%e5%ae%9a%e5%ae%a4%e3%81%a0%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8f%e7%ac%ac2%e5%8f%b7%ef%bc%888%e6%9c%8825%e6%97%a5%e7%99%ba%e8%a1%8c%ef%bc%89%e3%82%92%e5%85%ac/既刊の『測定室だより』第2号(8月25日発行)を公開します静岡放射能汚染測定室