健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

放射線リスク最小化Category Archives

『測定室だより』第8号(3月3日発行)を公開します。

『測定室だより』は、会員相互に測定データを共有するために発行していますが、
会員以外の方で、放射能汚染に関心を持っていただける方に、既刊のデータを公開しています。

◆『測定室だより』第8号は 2012年3月3日に発行したものです。
                                        表紙(目次) —>

全ページpdfファイル  —> 8号0222原稿(完成版 PDF)

<今号では>、
■2012年1月11日~2月7日に、当室で測定した51検体の測定結果を掲載。

■2011年秋に収穫した米(玄米)の測定依頼が多くあり、その測定結果も掲載しています。

■緑茶(2011年産)にセシウムが検出された茶葉(セシウム合算 428㏃/kg)を
 水出し飲用で測定し、その茶殻も測定しました。
 引用茶は不検出でしたが、茶殻ではセシウム合算 23㏃/Bq を検出しています。

■静岡県内の学校給食用パン用小麦と
 静岡県西部地区の給食用牛乳を測定し、その結果を掲載。

測定依頼が子どもたちの学校給食用の食材も多くありました。

◆『測定室だより』のバックナンバーは、会員以外の方も購読していただけます。
創刊号(2011年7月発行~最新号12号 いづれも1号 500円です。

<購読を希望される方は>
Tel/Fax : 054-209-20121
Mail :  ssokuteisitu@yahoo.co.jp
当測定室までお申し込みください。

◆福島原発から、放出された放射性物質は全国、全世界を汚しました。
放射性物質は、消えることなく、移動します。
地下水、牛乳、小麦などの汚染はこれからです。

測定をすることで、放射性物質の特性や在り様を知り、
内部被爆を少なくする食べ方、暮らし方を見つけていく作業にご一緒下さい。

2012年8月21日
馬場利子記

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
『測定室だより』第8号(3月3日発行)を公開します。静岡放射能汚染測定室

環境省の環境測定調査結果が出ています

環境省から、水質の関する放射能濃度測定3種の結果が出ました。
環境省のHPから全データを見ることが出来ますが
概要をまとめてみました。

報告されたのは
①全国の海水浴場の水の測定結果
②宮城県内の公共用水域の放射性物質測定結果
③茨城県内の公共用水域の放射性物質測定結果

です。


①水浴場の放射性物質に係る水質調査の結果について 
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15558

調査実施数  ;33の都道府県において、526ヶ所の水浴場等で実施。
調査日    ; 4月上旬~7月上旬
結果概要  ; 526か所すべて検出限界以下

<参考・基準値> 水浴場の放射性物質に係る水質の目安
   放射性セシウム134および放射性セシウム137の合計:10Bq/L以下
 
 

②宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの
            測定結果について(4月-6月採取分)
 
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15559

調査実施数 ; 宮城県内の公共用水域における環境基準点等59地点
           (河川:43地点、湖沼:16地点)
結果概要 
 (1)水質 (検出下限値: 1 Bq/L)
     (河川) セシウム134:不検出 ~ 3 Bq/L
           セシウム137:不検出 ~ 4 Bq/L

(湖沼・水源地)
セシウム134、セシウム137:全地点において不検出

<参考・基準値>
  食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)
          (平成24 年3月15 日厚生労働省告示第130 号)
       放射性セシウム(Cs-134、Cs-137 合計):10Bq/kg

   水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)
        (平成24 年3月5日付け健水発0305 第1号厚生労働省健康局水道課長通知)
       放射性セシウム(Cs-134、Cs-137 合計):10Bq/kg

 (2)底質 (検出下限値: 10 Bq/ kg(乾泥))
    (河川)  セシウム134:不検出 ~ 1,400 Bq/ kg(乾泥)
          セシウム137:不検出 ~ 2,000 Bq/ kg(乾泥)

    (湖沼・水源地)
          セシウム134:不検出 ~ 1,200 Bq/ kg(乾泥)
          セシウム137:12 ~ 1,800 Bq/ kg(乾泥)

   (3)周辺環境 (検出下限値:10 Bq/ kg(乾))
    (河川) セシウム134:15 ~ 2,300 Bq/ kg(乾)
         セシウム137:27 ~ 3,400 Bq/ kg(乾)
         空間線量: 0.05 ~ 0.42μSv/h

  (湖沼・水源地)
         セシウム134:53 ~ 1,700 Bq/ kg(乾)
         セシウム137:94 ~ 2,700 Bq/ kg(乾)


③茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの
                測定結果について(5月-7月採取分 
   
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15560

 (1) 調査地点 ; 茨城県内の公共用水域における環境基準点等70地点
            (河川:53地点、湖沼・水源地:12地点、沿岸:5地点)
 (2) 調査内容
    ・水質及び底質の放射性物質濃度の測定
    ・水質及び底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の
         土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率の測定
 
  結果概要   
  (1)水質 (検出下限値: 1 Bq/L)
        セシウム134、セシウム137:全地点において不検出

  (2)底質 (検出下限値: 10 Bq/ kg(乾泥))
     (河川) セシウム134:不検出 ~ 1,900 Bq/ kg(乾泥)
          セシウム137:不検出 ~ 2,900 Bq/ kg(乾泥)

     (湖沼・水源地)
          セシウム134:41 ~ 420 Bq/ kg(乾泥)
          セシウム137:63 ~ 670 Bq/ kg(乾泥)
     

    (沿岸) セシウム134:不検出 ~ 25 Bq/ kg(乾泥)
          セシウム137:不検出 ~ 39 Bq/ kg(乾泥)
 
  (3)周辺環境 (検出下限値:10 Bq/ kg(乾))
     (河川) セシウム134:22 ~ 1,400 Bq/ kg(乾)
          セシウム137:38 ~ 2,100 Bq/ kg(乾)
          空間線量: 0.06~0.39μSv/h

    (湖沼・水源地)
          セシウム134:29 ~ 300 Bq/ kg(乾)
          セシウム137:42 ~ 430 Bq/ kg(乾)
          空間線量: 0.08~0.14μSv/h

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上が環境省公表のデータです。

<結果からの考察>
1,調査された海水浴場では海水は全て不検出で現時点で海水浴を控える必要はないようです。

2.宮城県では
  ・水質調査は不検出
  ・河川、湖沼・水源地の底では 
    不検出~セシウム134.137合算で5700Bq/kgと非常に高い汚染が見られる地点があります。
  ・また、空間線量も 0.05 ~ 0.42μSv/h  とまだ、高い汚染も見られます。

3.茨城県も同様に、
 ・水質調査は不検出
  ・河川、湖沼・水源地の底では 
       不検出~セシウム134.137合算で4800Bq/kgと高い汚染が見られる地点があります。
  ・また、空間線量も空間線量: 0.06~0.39μSv/h  とまだ、比較的高い値が見られます。

4.水源地の底地で水の汚染が見られることから、両市に住んでいらっしゃる方は、
 水源地の水利用に関して、取水口の位置の確認や、
 市が水質検査を行う頻度を問い合わせるなど、測定情報を知り、
 放射性物質の移動を観察する必要があると思います。

5.環境省に問い合わせましたところ、
 「現在のところ、静岡県で調査する予定はない」との事でした。
 静岡県も国指定の汚染地域ですから、
 市町独自で調査を行っているのかどうか、皆さんも確認をお願いします。

他県、静岡県内の水源地放射性物質濃度調査の結果が分かりましたら、
測定室にもご一報ください。
HP上で、環境の汚染状況を共有したいと思います。
宜しくお願いします。

2012年8月15日
馬場利子記

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
環境省の環境測定調査結果が出ています静岡放射能汚染測定室

第11回“放射能を話そう♪”を開きます。

8月22日(水) 10:30~12:00
“放射能を話そう♪”を開きます。

参加費(お茶付) : 会員 300円 
             一般 500円 (測定室だより12号付)

測定室も模様替えをして、少し広くなりましたので、
夏休み中のお子さんのために、プレイスペースも用意します。

◆各地の地域環境試料測定で観察できる事
◆静岡県の行っている放射能汚染測定について
◆その他 情報交換&フリートーク

などについて、放射能の振る舞いについて、情報交換が出来ればと思っています。

■会の終了がお昼になりますので、遠方から参加される方のために、
お弁当を準備したいと思います。
お弁当を注文される方は、 ssokuteisitu@yahoo.co.jp に予約をしてください。
オーガニック食材を使った玄米弁当 700円 です。

スカイプ参加も受け付けています。事前にスカイプの設定をお願いします。

2012年8月10日記

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
第11回“放射能を話そう♪”を開きます。静岡放射能汚染測定室

世田谷区・瓦礫試験焼却で                           水銀とアスベストを検出!!

瓦礫焼却の問題点について、憂慮されている皆さんへ

東京都に住む知人より、
「東京都・世田谷区が、瓦礫の試験焼却で水銀とアスベストを検出。
震災がれき受入れ中止を、検討中です。」という情報をもらいました。

メールによりますと、
水銀排出により、千歳工場(女川瓦礫焼却予定:7月9日の週&7月16日の週
の2週間)が7月12日に、停止。
千歳工場では、そのまま焼却は中止される方向で動いているそうです。

◆木下世田谷区議のtwitterには、以下のような報告があります。引用します。・・・

●先週末、女川瓦礫・一般ごみ混合焼却で、水銀排出基準を超えたために
止まっていた千歳清掃工場は、点検を終え、明日午後に炉に火を入れ、
明後日よりごみ焼却再開だが、女川瓦礫焼却は中止。
6月の混合焼却でアスベスト排出の世田谷清掃工場での、
8月の瓦礫焼却の是非を、区は検討中。
私は瓦礫受入中止を強く申し入れた。

●清掃一組担当者への電話聴取。
平成19年から20年にかけて都内各清掃工場で排煙のアスベストを計測したが
一切出なかったので、計測を止めたが、災害瓦礫・一般ゴミ焼却に当たり、
計測したところ、6月の世田谷工場での女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて出たという。

●清掃一組では基準値以下だから大丈夫としている
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kanri/haiki/ku …  が、
基準とは特定粉塵排泄施設敷地境界での基準で、
ごみ焼却での基準はわが国では不備。
アスベストは一本でも肺に吸入されれば発がんのリスク絶大の物質。

●これまでごみ焼却では検出されなかったところ、
女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて検出されたのだから、ことは重大なはず。
混合焼却の排煙計測のみでは特定できないが、女川瓦礫由来の蓋然性が高い以上、受入れは中止すべき

●清掃一組では、世田谷工場での一般ゴミ焼却についても排煙計測を行い、
フィルターを通す前後のアスベスト計測を実施するとしているが、
私が申し入れた焼却灰や飛灰についての計測は実施しないとしている

●アスベストが計測されたので問題にしているが、
そもそも、プルトニウムやストロンチウムを含む放射能核種についても
排煙、焼却灰、飛灰の計測をすべきだがそれもなし。
見切り発車の結果、アスベストが出ても、都全体の瓦礫受入を再考しないのは論外。
強く中止を申し入れる。

以上、引用文
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私たちは震災瓦礫の広域処理は不要で行ってはならないと考える理由に
「有害物質を焼却処理する危険性」を挙げていますが、
実際にアスベストが検出されるのは、容易に推測できることでした。

静岡市も本焼却に向けて、本日、タウンミィーティングが行われる予定になっています。
事前に、アスベストの測定を行っているかどうか、
問い合わせをしたいと思います。
追って、ご報告します。

2012年7月20日
馬場利子記

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
世田谷区・瓦礫試験焼却で                           水銀とアスベストを検出!!静岡放射能汚染測定室

環境省が『原子力被災者等の健康について~』の  会議を公開しています。

環境省が本年6月14日、
第1回「原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」を開催し、
その懇談会(2時間半)を動画で配信しています。
http://www.ustream.tv/recorded/23304292

この懇談会には、医学的な立場だけではなく、
リスクコミュニケーション(災害が在った時の情報伝達)など、
各方面の専門家と言われる方がたが、意見を交わしています。

お時間のある方は第1回の懇談内容をご覧下さり、
今後、市民として、
放射能と共に暮らす社会で何を調査、情報伝達して欲しいのか、
『環境省環境保健部環境安全課ehs@env.go.jp 』に
提案や意見を届けていただきたいと思います。

◆そして、
第2回の懇談会が 
7月19日(木)17:00~19:00にあります。

この懇談会も動画が同時配信される事になっています。

残念ながら、マスコミの取材は傍聴を許可されていますが、
一般の傍聴は許可されていません。

後付けの情報収集しか出来ませんが、
懇談会で何を話し合って欲しいのか、
何を視点として市民への情報伝達をして欲しいのか、
伝える事は出来ます。

国(環境省)もより安全な社会を構築する為の取り組みをしています。

たとえば、 第1回の懇談会では、
放射性カリウムとセシウムの被爆量を実際に食事調査を行い、
比較したデータを示して、内部被爆について講演もなされています。
私たちの知りたい事は、
長い生物暦の中で存在している放射性カリウムと、
原発事故で人為的に通常では存在しない放射性セシウムが
健康被害に効力として違いがあるのかどうか・・
であると思います。

専門家の報告を被害が無い・・・というデータとして取るのか、
『健康被害』の視点で、市民が知りたい事を伝える事で
専門家に答えて貰えるように、研究を構築する要望を届けたいと
思います。

皆さんの大きな関心を寄せていただける事を期待します。

・・以下に環境省からの第2回の懇談会の案内を転記します。・・・・・・

平成24年度第2回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会の開催について(お知らせ)
 東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故により、原子力被災者をはじめ、国民全般が、放射性物質による健康影響等に不安を感じている状況にあります。こうした状況への対応について、幅広い分野の有識者の方々に自由に議論をしていただき、その参考とするため、環境大臣の私的懇談会として、「原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会」を設置し、開催いたします。

1.日時
平成24年7月19日(木)17:00~19:00

2.場所
中央合同庁舎第5号館22階 環境省第1会議室
(東京都千代田区霞が関1-2-2)

3.内容
(1) 放射線の健康への影響にかかるコミュニケーションについて (2) その他 ※ 細野大臣および横光副大臣出席予定 4.取材の事前登録
 本委員会は、報道関係者の取材を受け付けるとともに、動画配信を予定しています。
 
※環境省総合環境政策局環境保健部
石綿健康被害対策室
直通:03‐5521‐6550 代表:03‐3581‐3351
室長   :桑島 昭文(6381)
環境安全課
直通:03‐5521‐8261
代表:03‐3581‐3351
課長補佐:森川 博司 (6352

・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上です・・・・・・・

国の政策決定前に、意見を届けたいと思います。

2012年7月18日
馬場利子記

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
環境省が『原子力被災者等の健康について~』の  会議を公開しています。静岡放射能汚染測定室