『測定室だより』第55号は、10月30日発行の会員通信です。
会員の方には、すでにお手元に届いていると思いますが、
一般の方も、ご希望いただければ、1部500円(送料込)でお送りいたします。
今号には、
★2016年8月17日~9月16日に当室で測定をした
食品:10検体、環境試料:7検体、尿:1検体=合計18試料の測定結果を掲載しています。
測定結果の中では、静岡市内の同一地点の道路側溝に溜まった土を、
経時的に測定をして、その結果の比較を掲載しています。
静岡市葵区は、福島原発事故後も比較的汚染が低い地域でしたが、
放射性物質は、事故から2年たった時点でも、雨水に流されて溜まった側溝の土には、
2013年5月10日で、セシウム137:434.64㏃/kg、セシウム134:232.45㏃/kgが検出されています。
そして、2014年、2016年と同一地点での土は、汚染を減らしながら、
それでも、セシウムは存在していることが分かります。
★また、特別記事として、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイル支部副議長 アレックス・ローゼン医学博士の論文を掲載しています。
この論文は、福島県下で甲状腺検査をめぐるコミュニケーションを担当する福島医大の緑川早苗准教授が、
昨年から始めた子ども向けの出前授業で
「がんが見つかったら嫌だと思う人は、甲状腺がん検査を受けない意志も尊重されます」と
「受けない意志も尊重される」を子どもたちに話している事に対して、
書かれた医学的な批判論文です。
福島県民健康管理調査の責任担当者たちが、集団スクリーニングを止めることを告知していることについても、強く批判をしています。
私たち国民はその事実に気づく人も少ない現状で、海外の医師たちが日本の医療体制を
「国の無責任な責任逃れ」であることを批判している論文は、必読です!!
福島原発事故の健康被害の調査、補償を実現するためには、
国の善意を期待するのではなく、私たちの気持ちを声にしていく努力が大切なことが改めて思われます。
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2016年10月29日
馬場利子記