健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

11月 2012Monthly Archives

シンチレーション式空間線量計をお貸しします!

シンチレーション式環境放射線測定器(堀場製作所;Radi)が当室に寄贈されました。

当室では、ガイガーカウンターの貸し出しを行っていますが、
シンチレーション式の空間線量計を寄付(匿名希望)していただきましたので、12月より貸し出しをいたします。

ガイガーカウンターでは、線量も高めに出ますが、
シンチレーション式でより、正確に測定をしていただけるようになりました。

貸し出しの需要が多かった昨年は、貸出期間を2泊3日としましたが、貸出期間も延長・変更します。

<貸出期間>1週間

<レンタル料>シンチレーション式;Radi―2000円
          旧来の貸し出し機 ガイガーカウンター;1000円 

<借用申し込み> mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp
Tel&fax:054-209-2021

福島原発事故から1年8か月。
暮らしを営む現在の空間線量を測定し、放射能の存在と振る舞いを観察していただけると、
時系列の記録から、未来を見る目を養えると思います。

いつもありがとうございます。

2012年11月26日
馬場利子記

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シンチレーション式空間線量計をお貸しします!静岡放射能汚染測定室

放射能の動向は想像を超えた不思議さです。

同じ畑から採れたお米のある1粒の汚染は2.9Bqで、他の2粒は0.0048Bq。
この1粒0.02gのお米の2.9Bqという濃度は、1kgあたりに換算すると約14万Bq/kgにもなる。

・・・という記事が掲載されていると紹介して下さった方がありました。
週刊現代オンライン(2012/10/1)「長崎大の研究結果 福島県産の「新米」から放射性セシウム」http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/121001/top_05_01.html

記事の内容は、以下の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「食卓に上る今年の福島県産の“新米”の中に、
  放射能に汚染された“高濃度汚染米”が紛れこむ恐れは避けられません」
  

放射線生物物理学の研究者で、放射性物質測定のエキスパートである高辻俊宏長崎大学准教授はこう語る。
その高辻氏の調査によって、今回、米の放射能汚染に関する衝撃の事実が判明した。
現在の検査システムを素通りしてしまう可能性のある“超高濃度汚染米”の存在が、
初めて明らかにされたのである。

調査対象になった米の産地は、福島県いわき市志田名しだみょう地区。
福島第一原発からおよそ30km離れた小さな集落で、
原発事故のあとも、行政上は避難区域とされなかった地区だ。
けれども、住民による自発的な放射線測定で高い空間線量が計測され、
その後、チェルノブイリ原発事故での“避難対象地域”に匹敵するほどの土壌汚染も見つかった。
(略)
 高辻氏は、その志田名地区での実地調査を続ける放射線衛生学の専門家、
獨協医科大学准教授の木村真三氏の依頼を受け、
米などの農作物や土壌、水などの放射能汚染を測定してきた。
その過程で、衝撃的な“超高濃度汚染米”の存在を発見したのである。

 その“ホットスポット”で昨年、試験的に採取された米からは、
1kgあたり357Bq(ベクレル)という高い放射性セシウムの数値が測定された。
厚生労働省が定める規制値は100Bq/kg。およそ3.6倍もの高濃度汚染である。

 高辻氏は、より精密に汚染を調べるため、以下のような測定を行った。
汚染米から2つのサンプルを作り、それらを別個に測定したところ、
全く同じ米のはずが、
一方からは約18gで6.5Bqの高濃度の汚染が測定されたのに対し、
もう一方からは1.27Bqしか検出されなかったのだ。

疑問を持った高辻氏は、さらに、高濃度のサンプル米をまた半分に分け、
それぞれの汚染を測定した。

この作業を何度も重ねていき、最後にはサンプル米3粒が残った。
測定の結果、そのうちのひと粒は2.9Bqで、残りの2粒は0.0048Bq。
驚くべきことに、約18gのサンプル米がもっていた汚染のうち、なんとおよそ半分の汚染が、
0.02gの米ひと粒に集中していることが明らかになったのである。

この0.02gで2.9Bqという濃度は、1kgあたりに換算すると約14万Bq/kgにもなる。

これは、放射能汚染が均等に広がるのではなく、
ひと粒、ないしは田んぼの中の1本の稲穂など、
極端に偏った状態で進む可能性があることを示している。

「高濃度汚染米を取り除こうとするなら、米ひと粒ずつをチェックしなければならない。
でもそれは現実的に難しいですし、個人が5kg、10kgのお米を買ってきて、
その中のひと粒だけ弾いて食べないようにするなどということもできません。
高濃度の汚染米を食べてしまうという、ある種“貧乏くじ”を引いてしまう可能性があるわけです」(高辻氏)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とありましたが、私には
お米1粒の測定ができるのかどうか・・それも分からなかったので、
いつものように、小出裕章さん(当測定室アドバイザー:京大原子炉実験所)にお尋ねしたところ、
———————————-
「面白い情報をありがとう。 高辻さんは知人です。
 彼らしい測定で、感心しながら拝読しました。

もちろん、米一粒であろうと、それに含まれる放射性物質が検出限界以上にあるのであれば、測定できます。
例えば、私が使っているGe半導体検出器では1kgの土壌や松葉などに
0.001Bqの汚染があるかどうかを追うような測定をしてきました。
試料が1gであれば、体積が小さくなる分測定効率が上がりますので、
もっと微量な汚染も検出できます。
 今回の高辻さんの測定では、0.02gの米一粒に2.9Bqのセシウムが入っていたとのことで、
楽勝で測れます。
ただ、実際上、そんな測定をすべてのお米にすることなどできませんので、
高辻さんがコメントしたというように、「くじ引き」になる以外ありません。」
———————————-
というお返事でした。

本当に自然は、不思議です。
同じ畑で収穫したお米でも、1粒、1粒の汚染がこんなに違うのは、
なぜなのか・・不思議は尽きません。

いづれにしても、こんな汚染は原発事故が無ければ起こらなかったことです。
人の被ばくも、このお米のように1人、1人、大きな違いがあるという事だと痛感しました。

2012年11月22日
馬場利子記

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放射能の動向は想像を超えた不思議さです。静岡放射能汚染測定室

『幸せお届け便』11月 

・『幸せお届け便』 11月  カタログ 画像 クリックすると大きくなります。
  
今月は、北海道小麦に、スキムミルクなど、12品目。 お申し込みは11/30まで。
☆注文票 (pdf)   ☆注文票 ワード(doc) 

注文していただける品は すべて測定済みのロットで、測定データを記載しています。
商品と注文票は、毎月変わります。注文票はfax、またはmailでお送りください。

詳しくはプラムフィールドのホームページから、『幸せお届け便』を」ご覧ください。
プラムフィールドホームページ http://plumfield9905.jp/

==========================
測定室の母体になっている、「プラムフィールド」 & 「ぐるーぷ・みるめ」は、
長い間、生産者と共に、いのちの糧となる食べ物を分かち合ってきました。
無農薬や無添加の食材や加工品を選び、生産者から直接、共同購入して来たので、
3・11以降も『食べ物を選ぶ』という点では大きな混乱はなかったと思います。
塩・しょうゆ・味噌など、これから、事故後の収穫原料に切替る時期となります。
また、海産物にも食物連鎖による汚染が広がりつつあります。
測定室に心を寄せてくださる皆さんからの『測定した食材を購入したい』と
いう希望にお応えした小さな宅配便です。
==========================

<幸せお届け便のお約束>
1.基本調味料等(生鮮品を除く)、配送に見合ったもの。
2.測定値、材料の作られ方等、ぐるーぷ・みるめの活動に添った情報を全てお知らせします。
3.会員の方は、注文書で事前に注文をされた場合、カタログ掲載品を定価の1割引でお届けします。
4.測定室会員以外の方は、注文総額5000円以上の場合、定価の1割引でお届けします。
5.注文書で注文した品を、プラムまで取りに来られる方は、定価の1割引で準備しておきます。
6.宅配を希望される方は送料をご負担ください。送料は注文書に記載してあります。
7.地域でまとめて購入したい方には、生産メーカーをお知らせしますので、測定した生産ロット
  を確認して、直接、購入してください。
  (測定済みのロット以外の食品は、測定値が不明である事を承知しておいてください。)

<注文、発送、支払方法>             ※注文書をご確認ください。
1.注文書は、プラムフィールドHPからダウンロードできます。
  商品及び注文書は月単位で変わりますので該当月内にご注文ください。
  記載されている商品のロットが終了した場合は、新入荷ロットの測定終了後の発送となります。
2.注文は、注文書に記入の上、月~金に、FAXまたはMailでご注文ください。
3.受け取り希望日、時間帯を明記して下さい。
4.発送完了後、連絡先に発送完了のお知らせをします。
5.支払方法は、宅配便に同梱しますので、宅配便到着後2週間以内に、ご入金ください。
  (インターネットバンクが使用できるよう、口座を準備中です)
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『幸せお届け便』11月 静岡放射能汚染測定室

既刊『測定室だより』第9号を公開いたします。 

『測定室だより』9号は、2012年3月30日に発行したものです

掲載記事は、
2月8日より3月5日までに測定した52検体の測定結果と、
島田市の瓦礫の試験焼却について、
松葉による飛散調査のコメントを河野益近さんの寄稿文として掲載しています。

この松葉による飛散調査の結果は、河野さんの論文として、HPでご報告しますが、
瓦礫の試験焼却から分かった事は、島田市の溶融焼却炉では、
日常的にごみ焼却によって、放射性物質が空気中に飛散している可能性が大きいという事でした。
           
現在、瓦礫の受入れは『震災現地への復興支援』として、
全国各地で進められていますが、
放射能はすでに全国に拡散していることを静岡市を例にとって試算をしています。

瓦礫受け入れは、もはや『復興支援』だという市民はいませんが、
放射能(化学物質も同様です)は拡散しないという原則を、
もう一度、確認していただく資料にしていただければうれしいです。

sokuteisitutayori9gou

『測定室だより』は最新号(現在15号)を発行後、既刊の会報を公開しています。
公開している情報は 『測定室だより』創刊号~9号までです。
何かのお役に立てば、嬉しく思います。

2012年11月19日
馬場利子記

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既刊『測定室だより』第9号を公開いたします。 静岡放射能汚染測定室

測定室だより第15号を発行しました。

11月10日、『測定室だより』第15号を会員の皆さんへ、お送りしました

15号には、
2012年9月13日~10月13日に当室で測定をした64検体の測定結果を掲載しました。

今号の『地域安心マップ』作成のための環境測定は、
信州・松本地域(松本市・長野市・北安曇郡・木曽郡)のグループ試料の測定結果を掲載しています。

『地域安心マップ』は神奈川県内・静岡県東部 26地点を地図にまとめました。

◆『地域安心マップ』は、すでに4地域を地図にしましたところ、
明らかに、神奈川県と静岡県を比べると、土壌の汚染の違いが分かります。

測定室だよりに掲載した『地域安心マップ』のデータ希望の方は、
当室までお申し込みください

(カラーのデータ) A4判地図、A3判地図・・各300円 メール添付で送付
(印刷地図送付)  A4判地図・・50円、A3判地図・・100円 +送料 (各80円)
です。

◆今月も『幸せお届け便』のご案内を掲載しています。
幸せお届け便は、共同購入ぐるーぷ・みるめ&プラムフィールドの活動で出合った命の糧となる食材を
測定室で測定して、放射能汚染の心配のない調味料などを紹介し、
希望する方にお届けしようというものです。
詳細は、プラムフィールドのHPをご覧ください。–>http://plumfield9905.jp/
美味しく、嬉しい・・幸せの食材をお楽しみください。

★この『測定室だより』は会員向けの会報として発行していますが、
会員外で購読を希望される方は、お分けしています。

当測定室までお申し込みください。
Tel/Fax : 054-209-20121  Mail :ssokuteisitu@yahoo.co.jp
創刊号よりバックナンバーもあります。 1部 500円+送料 80円=580円です。

≪ 測定室会員のみなさんへ≫
『測定室だより』発送の際は、名簿の確認等行っておりますが、
お手元に届いていない方は、お手数をお掛けしますが、ご一報下さい。

2012年11月19日(月)
馬場利子記
 

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測定室だより第15号を発行しました。静岡放射能汚染測定室