瓦礫焼却の問題点について、憂慮されている皆さんへ
東京都に住む知人より、
「東京都・世田谷区が、瓦礫の試験焼却で水銀とアスベストを検出。
震災がれき受入れ中止を、検討中です。」という情報をもらいました。
メールによりますと、
水銀排出により、千歳工場(女川瓦礫焼却予定:7月9日の週&7月16日の週
の2週間)が7月12日に、停止。
千歳工場では、そのまま焼却は中止される方向で動いているそうです。
◆木下世田谷区議のtwitterには、以下のような報告があります。引用します。・・・
●先週末、女川瓦礫・一般ごみ混合焼却で、水銀排出基準を超えたために
止まっていた千歳清掃工場は、点検を終え、明日午後に炉に火を入れ、
明後日よりごみ焼却再開だが、女川瓦礫焼却は中止。
6月の混合焼却でアスベスト排出の世田谷清掃工場での、
8月の瓦礫焼却の是非を、区は検討中。
私は瓦礫受入中止を強く申し入れた。
●清掃一組担当者への電話聴取。
平成19年から20年にかけて都内各清掃工場で排煙のアスベストを計測したが
一切出なかったので、計測を止めたが、災害瓦礫・一般ゴミ焼却に当たり、
計測したところ、6月の世田谷工場での女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて出たという。
●清掃一組では基準値以下だから大丈夫としている
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/kanri/haiki/ku … が、
基準とは特定粉塵排泄施設敷地境界での基準で、
ごみ焼却での基準はわが国では不備。
アスベストは一本でも肺に吸入されれば発がんのリスク絶大の物質。
●これまでごみ焼却では検出されなかったところ、
女川瓦礫・一般ゴミ混合焼却で初めて検出されたのだから、ことは重大なはず。
混合焼却の排煙計測のみでは特定できないが、女川瓦礫由来の蓋然性が高い以上、受入れは中止すべき
●清掃一組では、世田谷工場での一般ゴミ焼却についても排煙計測を行い、
フィルターを通す前後のアスベスト計測を実施するとしているが、
私が申し入れた焼却灰や飛灰についての計測は実施しないとしている
●アスベストが計測されたので問題にしているが、
そもそも、プルトニウムやストロンチウムを含む放射能核種についても
排煙、焼却灰、飛灰の計測をすべきだがそれもなし。
見切り発車の結果、アスベストが出ても、都全体の瓦礫受入を再考しないのは論外。
強く中止を申し入れる。
以上、引用文
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私たちは震災瓦礫の広域処理は不要で行ってはならないと考える理由に
「有害物質を焼却処理する危険性」を挙げていますが、
実際にアスベストが検出されるのは、容易に推測できることでした。
静岡市も本焼却に向けて、本日、タウンミィーティングが行われる予定になっています。
事前に、アスベストの測定を行っているかどうか、
問い合わせをしたいと思います。
追って、ご報告します。
2012年7月20日
馬場利子記
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/07/20/%e4%b8%96%e7%94%b0%e8%b0%b7%e5%8c%ba%e3%83%bb%e7%93%a6%e7%a4%ab%e8%a9%a6%e9%a8%93%e7%84%bc%e5%8d%b4%e3%81%a7%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80%e3%80%80/ 世田谷区・瓦礫試験焼却で 水銀とアスベストを検出!! 静岡放射能汚染測定室
北九州の震災瓦礫問題で活動している『北九州市市民検討委員会』
(http://hinanohanasi9494.blogspot.jp/)が、
瓦礫処理に関して、北九州市長、宮城県、鹿島建設3者が、
瓦礫の少ない宮城県から、北九州へ大量に搬送して処理するかのような契約関係を、
非常に複雑な手順で捏造し、公金140億円を詐取する疑惑を、記者会見で発表しました。
記者会見は、環境ジャーナリスト青木泰氏とともに、9日行われ、
北九州市 北橋市長に警告書を提出しています。
警告書の内容は、
① 石巻のがれきは、民間企業に委託し県内処理が始まっている。
② 宮城県の債務不履行への荷担
③ がれきの二重カウントによる国庫金詐取
④ 宮城県の損害賠償責任
⑤ 北九州市の搬出分に対する損害賠償金額
⑧ 国に対する詐取
で詳細な理由を挙げています。 (『北九州市市民検討委員会・広域化調査チーム』HP参照)
この警告書は北九州の市民検討委員会のメンバーである弁護士さんによって作成されていることが、
特徴的です。
警告書の最後には、
「警告を受けてまでも広域処理を進めるならば、民事・刑事責任追及を行うと明記いたしました。」
と結んでいます。
環境省も承知して行われていると思われる宮城県の震災瓦礫の民間委託事業の
公金の不正支出問題が解明されれば、瓦礫の広域処理問題は国会でも野党の追及は避けられません。
北九州の市民の活動に感謝し、それに呼応して、広域処理を進めようとしている自治体に対して、
・瓦礫がすでに不足している
・すでに瓦礫は、民間産廃業者が各地域で処理を行っている
という情報の正否の確認を行う必要があると思います。
自治体が瓦礫焼却を行う以前から、すでに民間処理業者により、
首都圏の焼却灰を各地に運んで埋め立て処理をしているという情報についても、
環境省に問い合わせてみる必要があると思います。
震災瓦礫の広域処理について、国会で取り上げてもらえるよう
野党議員に働きかけが出来る方も、尽力をお願いいたします。
2012年7月10日
馬場利子記
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/07/10/%e7%93%a6%e7%a4%ab%e5%ba%83%e5%9f%9f%e5%87%a6%e7%90%86%e3%83%bb%e3%83%bb%e5%8c%97%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e5%b8%82%e3%81%8b%e3%82%89%e7%93%a6%e8%a7%a3%e3%81%8b%ef%bc%81%ef%bc%81/ 瓦礫広域処理・・北九州市から瓦解か!! 静岡放射能汚染測定室
瓦礫の広域処理は、被災地で地方に搬出する『瓦礫量』の見直しによって、
国と被災地(宮城県、岩手県)がギクシャクしていますが、
瓦礫の広域処理について、胸のすく、論理的な講演録をご紹介します。
映像は、2012年5月17日、参議院議員会館の102号会議室で行われた
青山貞一氏(環境総合研究所顧問、元東京都市大学・同大学院教授、
環境行政改革フォーラム代表幹事)の講演です。
『今、一度考える災害がれき広域処理』と題して、
約100名の国会議員、政策秘書、都道府県議員、政令指定都市議員、
基礎自治-体議員等に瓦礫の問題点を法的、科学的、社会的な視点で
その無用さ、無法さを論じています。
資料情報として、究極の情報です。
「今、一度考える災害がれき広域処理(参議院議員会館) 青山貞一」(動画:YOUTUBE)
http://www.youtube.com/watch?v=N9y5WBmSk9M
VIDEO
【青山貞一氏テキスト資料】日本はがれき処理でも「焼却主義」の大愚
(E-wave Tokyo掲載:2012/2/19,4/17拡充)
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp10189…html
【青山貞一氏ブログ】「震災がれき広域処理問題 in 参議院議員会館 緊急議員学習会」
http://blog.livedoor.jp/aoyama211111/archives/52254062.html
地方議会で、無用な瓦礫処理をしっかりと止められる議員さんを心から求めます。
2012年6月19日 馬場利子記
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/06/19/%e9%9d%92%e5%b1%b1%e8%b2%9e%e4%b8%80%e3%81%95%e3%82%93%e3%80%8e%e7%93%a6%e7%a4%ab%e5%ba%83%e5%9f%9f%e5%87%a6%e7%90%86%e3%80%81%e7%a9%b6%e6%a5%b5%e3%81%ae%e8%ac%9b%e6%bc%94%e3%80%8f%ef%bc%81/ 青山貞一さん『瓦礫広域処理、究極の講演』! 静岡放射能汚染測定室
6月1日(金) 13時より、 かねてより皆さんにお伝えしていました、
細野豪志環境大臣に宛てた『瓦礫広域処理の見直しを求める要望書』を
賛同者署名 1407名分と共に、上京し提出して参りました。
環境省への提出にあっては、
浜岡原発裁判の弁護団の弁護士 海渡雄一弁護士のお連れ合いであり
社民党党首、福島みずほさんが紹介議員として、同行して下さいました。
また、瓦礫の広域処理に関して、同じく要望を挙げている日本消費者連盟の
共同代表 古賀真子さんも一緒に要望書を提出しました。
要望書提出と同時に 、
①環境省として、瓦礫は有害物質は焼却せず、拡散防止の原則に則って、
広域処理ではなく、現地で自然循環を利用した処理への転換を目指して欲しい
②岩手県、宮城県が瓦礫総量を見直した事に伴い、
4月半ばに決めた環境省の広域処理の方針は見直す必要がある事、
③瓦礫の低レベル放射能の安全性(健康被害)については、
医学的にまだはっきりと立証できてはいない現状で、環境省の安全基準の数値は
根拠に乏しいと思われること
などを伝えました。
環境省から応対に出て下さったのは、
環境省大臣官房 廃棄物・リサイクル対策部 廃棄物対策課の
調査課長 豊村紳一郎さん と
広域処理推進チーム 課長補佐 川島 修さん のお2人。
環境省からの説明内容は
①決して、広域処理ありきではない事
現地で処理できるもの、資源として利用できるものは処理している
②自然循環の盛り土による森つくりなども検討しているが、
問題点もあり、研究中である事。
③広域処理は、焼却処理と最終処分を合わせて依頼しているので、
焼却処理後の焼却灰を国が処理する事は考えていない事
④被災地からの瓦礫の総量と内容物について、修正報告が出たので、
それに伴う広域処理の目標や方法なども、修正する作業は当然行う事
など、会談の予定時間を延長して、丁寧に説明と話し合いをして下さいました。
会談の中で
「最終処分場から、放射性物質(限界値8000㏃/kb)が環境へ流出し、
拡散しても安全である事を確かめて、一般最終処分場に埋め立てることが出来る基準値を
決めた」 という説明があり、
「最初から、最終処分場から流出する事を仮定しているのですか?!」と
同席した全員が驚き、聞き直す場面もありました。
この件は会議議事録も環境省のHPに公開されているとの説明がありましたので、
経緯を確認する宿題を持ち帰りました。
要望書を直接手渡し、面談をすることが出来た成果は、
①瓦礫受け入れを表明している自治体で、「処理後の焼却灰は国が引き取るよう要望する」
と言っている市がありますが、環境省では、
「最終処分も行う条件で依頼しているので、国で処分をすることは無い」と
断言されましたので、この点は、地域で受け入れについて、確認をする必要があると判明した事。
②瓦礫広域処理については、被災地の行政担当者も現状の把握に時間がかかっていて当然で、
時間や時期を急いで立てた処理計画は、見直す必要がある事を環境省に確認できた事
③環境省の安全基準は、空間線量を基準にしており、
処理後に残る灰の放射性物質について、環境と健康に関する安全基準(データ)は
持っていないようであった。
また、会談の中で、
瓦礫処理のTV政府広告に15億円もの税金を使った事の是非や、
受け入れを検討している自治体の議員・市民を無料で被災地に招待している事は、
環境省が説明している地域からの自主的な受け入れ要請とは言えないのではないか、
という意見も伝えました。
1時間以上に渡り、意見交換をして下さった環境省のお2人と、
同行して下さった福島みずほさん、古賀真子さんに深く感謝いたします。
瓦礫処理は、被災地現地でも時間の経過とともに、
地域住民の意見や自然再生の専門家の助言などが浸透し始め、
新しい動きも出始めています。
原理、原則に則った環境政策へと転換できるよう、
これからも皆さんの声と願いを伝え続けたいと思います。
持ち帰りの宿題は後日、報告させていただきます。
2012年6月4日記 馬場利子
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/06/05/%e7%92%b0%e5%a2%83%e7%9c%81%e3%81%ab%e7%93%a6%e7%a4%ab%e5%ba%83%e5%9f%9f%e5%87%a6%e7%90%86%e8%a6%8b%e7%9b%b4%e3%81%97%e3%81%ae%e8%a6%81%e6%9c%9b%e6%9b%b8%e3%82%92%e5%b1%8a%e3%81%91%e3%81%be%e3%81%97/ 環境省に瓦礫広域処理見直しの要望書を届けました 静岡放射能汚染測定室
がれき問題「広域処理は今すぐ中止可能!」です♪
環境省(細野豪志大臣)に宛てた瓦礫の広域処理の見直しを求める要望書を書き、
多くの方から、賛同署名をいただき、ありがとうございます。
この要望書を公開し、賛同署名の呼び掛けに呼応してくださった方たちより、
日々、多くの希望に満ちた (広域処理は余りにも政策として未熟で、論理的ではない)
様々な情報を寄せていただいています。
その中で、広域処理が見直される可能性を示唆した情報があります。
瓦礫総量の見直しについて、とてもよく分かる情報が
『愛知県のあざらしサラダ』(愛知県がれき受け入れ問題)
「広域処理は今すぐ中止可能」
http://azarashi.exblog.jp/15398813/
に掲載されています。
この中では、環境省が公開した岩手県と宮城県の瓦礫総量を挙げて、
瓦礫広域処理は今すぐ止められる・・と言っています。
たとえば、
宮城県
約1,570万トン⇒約1,150万トン(約14年分)と2割以上減っています。
そして、
岩手県では、約480万トン⇒約530万トン(約12年分)と
処理量が増えていると環境省の資料に書かれていますが、
実はこの増えた分は、
「がれきに含まれていた土砂」や「海水をかぶった農地の土」との事です。
広域処理を受け入れようとしている自治体の皆さん・・・。
この瓦礫処理問題では、いくつも唖然とする数値を見てきましたが、
島田市の試験処理に搬入された瓦礫も、全くの木材チップでした。
土と混ぜれば、すぐにでも有機物として分解されるような木片を、
遠く運んで燃やす必要など、子どもが考えても不要な事です。
そして今度は、土砂や農地の土を焼却しようというのです!!
おかしくないですか?
全国、どこの自治体でも、生活廃棄物を処理する焼却場で、
土や砂を燃やしてはいません。
どこの自治体でも埋め立て処理をしている土や土砂をなぜ、燃やすのでしょう?
現地で埋め立てれば良いものだで運んでくるのには、何か他に目的があるからでしょうか?
この岩手県の「上げ底」の量は約83万㌧もあり、
純粋な「がれき」に限れば岩手の瓦礫総量も約33万㌧減っていることになるそうです。
再計算すると、宮城で約415万㌧、岩手で約33万㌧、
両県合わせて約448万㌧も瓦礫総量が減っていると言います。
とすれば、私たちが試算した被災地に稼働する焼却場だけで、
1.6年どころか、もっともっと早く処理できることになります。
このままいけば、環境省が何が何でも受け入れを要請してきた結果、
瓦礫不足も起こりえます。
北九州市の皆さん、
市の担当者の方に詰め寄っても、彼らには解決する権限がありません。
それよりも、何も情報や資料を調査せず、国が言ったからそうするというような議員さんこそ、
次の選挙では、退席していただきましょう。
瓦礫問題はあと一歩です。
宜しくお願いします。
2012.5.29
http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/2012/05/29/%e3%80%8c%e5%ba%83%e5%9f%9f%e5%87%a6%e7%90%86%e3%81%af%e4%bb%8a%e3%81%99%e3%81%90%e4%b8%ad%e6%ad%a2%e5%8f%af%e8%83%bd%e3%80%8d%e3%81%a7%e3%81%99%ef%bc%81%e2%99%aa/ がれき問題「広域処理は今すぐ中止可能」!です♪ 静岡放射能汚染測定室