災害廃棄物の受け入れについて、静岡県下の市町村長会議から
静岡県に対して要望書が出され、1月13日(金)までに回答を求めていた見解が示されました。
「震災がれき、受け入れ目安「100ベクレル」静岡県」(msn産経ニュースより、末尾にも抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120114/szk12011402380002-n1.htm
この回答の中には、関西広域連合が廃棄物の放射能汚染値の基準100Bq/kgという値も明記されています。
一読下さい。
一方、私たちが1月6日(金)に届けている質問書のお返事が、何時頂けるか1月13日(金)に担当課である静岡県廃棄物リサイクル課一般廃棄物班のK職員にお電話で伺いました。
「現在、専門の部署でお返事を書いていますので、出来ましたら、直ぐにお電話を差し上げます」という丁寧なお返事をいただきました。
質問書を届ける際、「担当課はどちらになりますか」と受付で聴き、教えられた廃棄物リサイクル課一般廃棄物班を訪ね、「担当はこちらで良いでしょうか?」と確認してお渡ししたのですが、放射性物質に係るために専門の部署があるのか、県民の質問を担当する課があるのか、それも興味が湧きました。
来週早々にもお返事を頂けるようですので、今回示された静岡県の見解とお返事を読んで、また、県や環境省に要望書を届けたいと思います。
今回の災害廃棄物受け入れ問題は、放射能を帯びた廃棄物だから嫌なのか、放射能と関係のない災害廃棄物なら、受け入れは良いのか、皆さんと意見交換をしながら、将来、廃棄物処理の方法をどうしたいのか、考えるきっかけになればと願っています。
参考資料として、環境省が出している『災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドラインQ&A』をここに掲載します。
『災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドラインQ&A』(PDF)
2012年1月15日(日) 馬場利子記
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震災がれき、受け入れ目安「100ベクレル」静岡県、国基準より厳しく(msn産経ニュース2012.1.14より)
東日本大震災で発生したがれきの処理を市町に要請している静岡県は13日、受け入れるがれきの放射能濃度の基準値を、国の基準値より厳しい「1キロ当たり100ベクレル」を目安とする方針を打ち出した。さらに「空間の放射線量が平常値の3倍以上となるがれきは受け入れない」との姿勢も示した。県では、万が一これらの値を超えるがれきが見つかれば、「県が責任を持って搬出地に返却する」と明言。市町にがれき処理への協力を求めた。
環境省は焼却灰について、放射性セシウムが1キロ当たり8千ベクレル以下の場合、埋め立てを認めている。ゴミを焼却すると放射能濃度は約33倍に濃縮されるため、この基準値に照らせば同240ベクレルまでのゴミは焼却が可能。しかし県は、240ベクレルよりはるかに厳格な100ベクレルを「受け入れの目安」として提示した。
100ベクレルは、原子炉規制法で定められた再利用や市場での流通が可能な廃棄物の基準値。県の調査では、県内の震災と関係ない焼却灰から最高で1キロ当たり3千ベクレル以上の放射能濃度が測定されており、担当者は「1キロ当たり100ベクレルであれば、日常的に処理しているゴミと変わらない」と話している。
県が市町に受け入れを要請しているのは福島第1原発から200キロ以上離れた岩手県大槌町と山田町から出た、柱や角材などの可燃ゴミ。県が昨年12月に実施した測定では、大槌町のがれきから放射能は「不検出」、山田町のがれきは1キロ当たり12~13ベクレルだった。
川勝平太知事も13日の定例会見で「数字を見てほしい。本県でも放射能の値は出ているが、それと比べても大差ない」と安全性を強調し、協力を求めた。
また、県と国は同日、がれき処理について県市長会と県町村会から出された要望について両団体に回答を送付した。
県は、放射能の測定を搬出から最終処分までに7回実施し、結果は県が一括して公表することを回答。国は測定費用の全額負担を受け入れた。また、県が岩手県と受け入れ市町双方と委託契約を結び、両者の橋渡しとなることも約束した。
こうした動きにより、県は住民の放射能への不安を払拭して、がれき処理を進めたい考えだが、今のところ要請に応じて受け入れ方針を表明したのは島田市のみ。同市でも一部住民の反対は根強く、受け入れの前提となる試験焼却さえ正式な実施が決まっていないのが現状だ。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120114/szk12011402380002-n1.htm
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