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『食品と放射能』についての冊子をご紹介します。

測定室には、若い方からも食品や環境の放射能汚染の状況を問い合わせる電話がよくあります。

お子さんの食事を心配して、牛乳や魚の汚染についての質問が多いのですが、
私たち測定室では、自分たちで測定した結果についてはお答えできますが、
『日本全体』の食べものの汚染を把握できている訳ではありませんので、
そうした時は、国の担当省庁のHP資料を紹介する事があります。

福島県では年間被ばく量20㍉シーベルト以下であれば安全として、
避難解除が行われていますが、そうした政治的な政策とは別に、
比較的適切な基礎知識をまとめて公開している省庁も在ります。

その1つに、消費者庁の『『食品と放射能』Q&A
(http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/141113_food_qa.pdf)があります。
消費者庁は、資源エネルギー庁や環境省と違い、
食品の安全性について専門的に担当している省なだけに、
冊子の整理の仕方が、分かりやすく、市民向けの情報発信になっています。

消費者庁:食品と放射能Q&Aミニ版平成27年3月25日


消費者庁:食品と放射能Q&A目次

国の冊子ですから、「危険性の高い食べ物」というような表現は決してありませんが、
・放射能の基礎知識 や・人体への影響などは、
読みやすく、平易な表現でよくまとまっていますので、中学生以上のお子さんならば、
充分に理解できる資料になっています。

そして、食品中の放射性物質の基準は
性別、年齢層に関わらず、
食品から受ける追加放射線量が年間1㍉シーベルト以下となるよう決められている事も書かれています。

◆食品の測定で使用される単位㏃/kg を ㍉シーベルトに換算する式も8頁に載っています◆

食品の放射能汚染を考える基礎知識を整理するために、一読すると、
健康被害について言及を避けていたり、
食事から摂る放射性物質の調査の仕方が示されていないなど、
安全で安心できる状況に無い事も、理解できてきます。

中学生、高校生のお子さんをお持ちの方は、この冊子を読むと、
自由研究・追加調査をしたくなるヒントが山盛りです・・。
基礎的な事を知って、その上で、実際はどうなのか自分自身で調べる事も楽しさ、
面白さをお子さんと一緒に発見するのも、
“放射能のリスクを減らす生き方を見つけるきっかけ”になると思います!

消費者庁の放射能に関する冊子は、
http://www.caa.go.jp/jisin/food_s.html でダウンロードできます!!

2015年5月3日
馬場利子記

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『食品と放射能』についての冊子をご紹介します。静岡放射能汚染測定室