あっという間に、新年も1か月が過ぎようとしています。
毎年1月に行ってきた味噌つくりワークショップ:放射能を話そう♪を、
新型コロナウイルスの感染予防のため、今年は集って仕込む企画をお休みすることにしました。
手作り味噌を作り始めてもう20年以上になりますので、私たちの周りでは自宅で作る人も増えていますが、
新しく味噌を作ってみたい方には対応できなくて、申し訳ありません。
今年も39瓶分の糀用のお米を持ち込んで作ってもらい、
北海道の生産者さんからの大豆や“おーぷん・みるめ”で取り扱っているこだわりの味協同組合の塩を分け合います。
糀用の白米、大豆、塩の放射能測定をしましたので、ご覧ください。
放射能の測定をしていると、セシウム134やセシウム137が検出されなくても、
測定スペクトルで色々なことが分かります。
関心のある方は、お尋ねください。
【糀用の白米】 測定日:2021年1月13日 生産地:茨城県稲敷市 (※1)
セシウム134:不検出 検出下限値0.90㏃/kg
セシウム137:不検出 検出下限値1.08㏃/kg
(※1)糀用の米は、毎年、愛知県新城市産を使っていましたが、
昨年の新米を測定した際、茨城県稲敷市の特別栽培(種の自家採取、古代種利用、完全無農薬・無化学肥料)のお米が、
どこよりもウラン系の放射性物質も少なく、放射能測定結果が良好だったため、今年はこのお米の使用を決めました。
【大豆】(※2)測定日:2021年1月8日 生産地:北海道河東郡上士幌町
セシウム134:不検出 検出下限値0.86㏃/kg
セシウム137:不検出 検出下限値1.04㏃/kg
(※2)大豆のスペクトルをご覧ください。
セシウム134やセシウム137は検出していませんが、放射性K(カリウム)は当然のことながら、高くなっています。
植物も人間である私たちも、地球に住む生き物は放射性カリウムをたくさん取り込んで生きています。
特に大豆は栄養価も高い分、地球由来の放射性物質も養分と一緒に持っていることが分かります。
地球と共に生きることが放射能の測定からも分かります。
【塩】測定日:2021年1月7日 生産地:中国武漢の天然塩『天外天塩』
セシウム134:不検出 検出下限値0.86㏃/kg
セシウム137:不検出 検出下限値1.03㏃/kg
放射能測定結果を見て下さり、ありがとうございました!!
すべての生き物と地球で暮らす私たち人間が、『人口の放射性物質をまき散らす』ことの無念さを日々、感じながら測定をしています。
もう、これ以上、電気を作るためだけに原子力発電所で核の利用を続けるのは一刻も早く止めたいと、心から願っています。
2021年1月26日
馬場利子記