健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

6月9日(土)総会記念学習会報告❤

第7回 静岡放射能汚染測定室総会 記念学習会報告  
                     報告者:スタッフ:宮本万倫子

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演題:内部被ばくに関連する福島由来の放射性微粒子について

講師:河野益近氏

放射能による健康被害には、外部被ばく(空間線量)だけではなく、
食べ物などと一緒に体内に取り込まれる放射性物質によっておこる内部被ばくもあります。
内部被ばくについては、多くの情報があり、私たちも食べ物の測定などを通して、被ばくの軽減に努めています。
 ところが、体内に取り込まれる極小微粒子の存在が明らかになり、
原発裁判でもそのリスクを指摘されるようになりました。
当測定室アドバイザーである河野さんは、その放射性微粒子の調査と測定に取り組まれています。

福島原発事故の現状についてお話を伺いました。

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会場:静岡放射能測定室     時間:13:30~16:00

参加者:24名(会員15人、一般3人、スタッフ6人)   進行:スタッフ/榛葉真理子

近年、不溶性放射性微粒子の存在がわかってきました。
これは東京電力福島第一原発事故の際に、溶け出した核燃料から放射性セシウムが放出され、
建屋内の断熱材に吸着され、断熱材が溶けてガラス状になる時、セシウムが取り込まれ、
爆風によって飛び散る時、小さな粒子になって遠くまで飛散したということです。

水溶性だと思っていたCs137。体内に入っても、体液でうすまり、排出されると思っていましたが、
不溶性では体液にも溶けず、肺に入った場合は長く留まり、その影響はまだわかっていませんが、
確率論的には必ず誰かに影響が現れるとのことです。

午前に行われた総会時の意見交換の際に、復興庁が作成した小学生向けのポスターの紹介がありましたが、
その内容と午後の勉強会の内容の違いに戸惑いを覚えました。

◆金子みすゞの「星とたんぽぽ」の詩を思い出しました。
   見えぬけれども あるんだよ、
   見えぬものでも あるんだよ。

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♠学習会レジュメ

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❤参加者の感想❤

学習会 感想         報告者: Toshiko・K  静岡市在住

 「プラムフィールド」の活動と「放射能汚染測定室」の存在は知っていましたが、
どこで、どんな活動をされているか具体的には知りませんでした。

浜岡原発再稼働反対の活動にも参加していますが、セシウム?ウラン?ストロンチウム?
そして数値についてもmSV?、測定下限値以上か以下か?など知らないまま、
むしろ理解は無理であろうと思っていました。

しかしFBで「静岡放射線汚染測定室7周年記念学習会」が開催されることを知り、
飛び入りで参加させてもらいました。
講師の河野先生が最初におっしゃった「今日覚えて帰ること」として、
「セシウムボールとはどんなものなのか」だけは理解しようと思いました。

会場は生活感あふれ環境にやさしい商品が並ぶ中で、みなさんが肩寄せ合い、
真剣に学習会に臨んでいました。
参加のみなさんは様々な条例や数値もよくご存じで、講師のお話の後は時間オーバーしながらも真剣な質問が続きました。

見えないもの、確定できにくいもの、すぐに表面化しないものに対してもっと真剣に知ることと、
もっと分かり易く拡げないと私たちの健康も、幸福な当たり前の生活も、保障されない事だけは改めて理解できました。

2011・3・11以降、福島、東日本のみならず、日本全土、そして海流に乗って世界を汚染し続ける現実を思うと、
日本は何をやっているんだ!と怒りがわきますが、ともかく少しでも市民の力で変えていかなければいけません。
具体的には「チェルノブイリ法日本版」を市民の手で!と会が発足しています。
チェルノブイリと福島では原発事故後、被ばくからの命・健康を守る保障に大きな違いがあります。
この違いは国内外に日本の現状がいかに人権侵害であるかが明らかであり、
市民に広く理解してもらえるのではないでしょうか。

微力ながら協力していきたいと思います。

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♦測定室からのまとめ♦

■測定室を再開して7年経った総会・記念学習会に参加して下さった方々は、
 放射能そのものを案じたり、不安を感じて参加して下さるのではなく、
福島の子どもたちを守りたいという想いや、国の福島復興対策へのやるせない思いを感じて、
測定を続ける私たちスタッフを見守ってくださる気持ちで来てくださったことを、ひしひしと感じました。

原発震災からまだ7年。
国の放射能から未来を守る政策は、ほとんど不完全で、現実を理解しようとせず、
起こっていることを観ようとしない事は明らかになってきました。

であれば、私たちは何ができるのか・・速攻的な行動は思いつきませんが、
①忘れない
②諦めない
③困難な状況にある人たちへの共感と支援の想いを小さな言葉にする
④放射能公害を防止する活動や子ども支援活動をしてくださっている人たちと想いを繋げていく・・

こうしたことを継続していきたいと改めて思っています。

2018年度も、放射能と共に暮らす方法を見つける活動をどうぞ、よろしくお願いします。

2018年6月18日記

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6月9日(土)総会記念学習会報告❤静岡放射能汚染測定室

『測定室だより』第67号(5月20日号)を発送しました❤

『静岡放射能汚染測定室だより』は会報として発行しています。

❤すでに会員の皆さんのお手元に届いている頃だと思いますが、
 万一、届いていない場合は、ご一報ください。

❤今号は、2017年度会員通信の最終号となります。

◆今号には、2017年4月11日~2018年3月31日に当室で測定をした
①130種・259検体の全リスト(食品:224検体、環境試料:35検体)

②セシウムを検出した全ての検体名(35検体:食品12検体・環境試料23検体)と測定結果
 まとめて掲載しています。

福島原発事故から7年経った、セシウムの存在と現れをご覧下さい。 

たより67号表紙

『測定室だより』は会報として発行していますが、
購読をご希望の方には、1部500円(送料込)で購入していただいています。
 年間購読料(6号/年)は3000円(会員の方の測定料は、一般の測定の半額以下になっています)です。

  
購読申込みは、mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp 
       ℡:054-209-2021       まで、ご連絡ください。

福島原発事故から7年経った今も、福島原発から排出された放射能は静かに移動しながら、
私たちの周りに存在しています。
私たちに出来る事、実現したい事は、知ることによって放射能から身を守り、
新しい暮らし方を皆さんと一緒に見つけていく事です。

★会員の皆さん、6月9日(土)は測定室の総会です。
 1年に1度、放射能と向き合って、様々なことを学び合ってきましたが、
★今年度の総会記念学習会は、『超微細なセシウムボールの測定と観察、そこから分かってくること』について、
 測定室アドバイザーの河野益近さんが、お話してくださいます。

この学習会には、一般の方も参加いただけます。
暮らしの中で、気を付けることをご一緒に学んでみませんか?

 ぜひ、お時間を作ってご参加ください。

20180506測定室総会記念学習会

❤忘れない ❤諦めない ❤智慧を分かち合う・・をご一緒下さい。

2018年5月21日
馬場利子記

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『測定室だより』第67号(5月20日号)を発送しました❤静岡放射能汚染測定室

6月9日(土)『静岡放射能汚染測定室』第7回総会『記念学習会』を開きます❤ 

福島原発事故から7年が経ち、福島原発について報道される事も少なくなりましたが、
政府は、避難区域の放射線量が低くなったことを理由に、避難者の帰還が進められています。

静岡から、継続的に福島の方たちへの支援活動を行っているグループがありますが、
その人たちが、避難区域の空間線量を測定し、持ち帰って報告してくださる値は、
決して20ミリシーベルト/年以下にはなっておらず、
避難解除される理由は、根拠のない政策と言えます。

放射線の安全性の把握は、空間線量の数値だけで良いはずはありません。

内部被ばくを少しでも減らすために、食べ物の測定を継続してきましたが、
その『内部被ばく』は、食べ物などで体内に入ってくるだけではないことを、
測定によって証明しようと、
当室アドバイザーである河野益近さんが、放射性微粒子の調査と測定に取り組まれています。

今年度の総会記念学習会は
福島原発事故の現状や放射性超微粒子などについて、お話を伺います。
テレビの報道番組でも『セシウムボール』として観察・報告されている放射性超微粒子の存在を明らかにすることで、
子どもたちが、線量の高い土地に暮らすことの健康リスクを指摘することができます。

ぜひ、お時間を作って参加ください。
どなたでも参加していただけます。

測定室総会記念学習会チラシ

この放射性超微粒子について知ると、
環境中に存在するセシウムなどが低い地域でも、土など環境に含まれていれば、
福島から遠い静岡や、その他の地域でも気を付けなければならないことが、分かります。

会場は、測定室の事務所で行いますので、
『食卓の安心測定』の申し込みや試料の持ち込みも当日、お受けいたします。

食卓の安心測定:会員は測定料無料

一般の方もぜひ、お時間を作って、放射能と共に暮らす知恵を共有ください❤

❤当日は、呈茶と小さなお菓子を準備しますので、参加の申し込みをお願いします❤
 <参加申し込み・問い合わせ> ☎054-209-2021 火~木 10:00~16:00
               mail; ssokuteisitu@yahoo.co.jp 

忘れないこと・諦めないこと・そして未来を創る勇気を共有する・・
学習会にぜひ、ご参加ください♪

2018年5月6日
馬場利子記

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6月9日(土)『静岡放射能汚染測定室』第7回総会『記念学習会』を開きます❤ 静岡放射能汚染測定室

既刊の『測定室だより』第47号(2015年12月30日号)の全頁を公開します❤

『測定室だより』は、当室の会員通信として発行をしていますが(最新号は第66号)、
会員で共有をし終えた情報を、随時、公開をしています。

今回、公開します『測定室だより』第47号は、2015年12月30日発行の会報です。

たより47号表紙


◆47号には、
2015年10月19日~2015年11月19日まで測定した、
食品62検体(64測定)と地域安心マップの環境測定30検体の測定結果を掲載しています。

今号の測定では、
●こだわりの味協同組合(当測定室特別会員)の認定食品を46検体の測定をしています。
こだわりの味協同組合の認定食品は、毎年、定期的に測定をしてくださっていますので、
特にお茶など、原発事故後、わずかにセシウムを検出した検体も時を経て、不検出になっていることを確認できるなど、
『安心・安全』を一緒に確認させてもらえることは、とてもありがたいことだと思っています。

❤特記すべき記事は、
磐田市の市民グループが、磐田市教育委員会と一緒に、
地域安心マップを作成するための環境測定を実施してくださっている結果を報告しています。

磐田市で地域安心マップを作成するための測定をしてくださっているのは、
ママたちのグループ『子どもの健康と環境を考える会』です。

2012年から毎年、磐田市と協働で公園や小学校、中学校など、子どもたちが過ごす環境の測定を続けて下さっていますので、
汚染が高い場所は、放射性物質を含んだ土を取り除く作業も学校が行ってくださっています。
地域で信頼が厚いグループだからできる活動だと、思います。

各地で、こうした動きが作れたら放射能を見える化できますね❤

磐田市地域安心マップ報告


磐田市地域安心マップ測定結果


磐田市地域安心マップ地図

この『測定室だより』第476号の全頁は、以下のURLでご覧いただけます。
                    ↓
               https://goo.gl/BqyHVU
           

 (注):公開期間は半年(2018年11月5日まで)となります。
    その後は、測定室にメールにて、データをご請求ください。
  
    当ホームページで公開されている会報のデータは無料で、
    直接、PDFデータをお送りします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、紙面でご利用になりたい場合も、ご一報ください。
当HPで公開しました『測定室だより』第1号~47号は、1号250円(定価500円)送料込でお送りします。

❤申し込み先: mail: ssokuteisitu@yahoo.co.jp
        電話/Fax:054-209-2021 (火~木 10:00~16:00)
       
何らかのお役にたてれば、幸いです。

放射能の内部被ばくは、その存在を知り、避け方を知っていけば、必ず、減らせるものです。

忘れず、諦めず、知らない事での不安を皆さんと情報を共有することで、減らしていけたらと願っています。

❤明日が、今日よりほんの少し、安心できる社会になるよう・・1歩1歩を味わって丁寧に生きられますように・・。

2018年4月30日
馬場利子記

 

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既刊の『測定室だより』第47号(2015年12月30日号)の全頁を公開します❤静岡放射能汚染測定室

『モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求める要請書』への賛同呼びかけがありました!

福島県の『モニタリングポストの継続配置を求める市民の会』より、
緊急の呼びかけがありました。

皆さんの賛同を呼びかけます!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、呼びかけです・・・・・・・・・・・・・・

〜福島県民からの緊急のお願い〜

モニタリングポストの継続配置を求める要請の賛同団体になってください。

皆さま、

 各地でのいのちを守るお働きに心からの感謝と敬意を申しあげます。

 東京電力福島第一原子力発電所事故後、リアルタイム線量測定システム(いわゆるモニタリングポスト)が示す数値は、
いつでも誰もが、自分たちの生活が安心できるものであるかどうかを知る最低限度の情報となっていました。

 しかし、2018年3月20日、原発事故から7年を経て空間線量に不安はなくなったと判断した原子力規制委員会は、
2020年度末までに避難指示・解除区域市町村外にあるリアルタイム線量測定システム約2400台を撤去し、
避難指示・解除区域市町村に移設することを発表しました。

私たち「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」は行動を始めるにあたり、県内各市町村の意見書を確認したところ、
殆どの自治体が住民の不安などを理由に、国の撤去する方針に反対または戸惑いを持っていることが分かりました。

つまり今回の撤去は、安倍晋三首相が事ある毎に発言する「福島県民の声に寄り添いながら」から大きく乖離し、
県民の声を無視した一方的な決定にほかなりません。

私たちに保障されている「知る権利と決定する権利」を行使し、リアルタイム線量測定システムの撤去を撤回し、
継続配置を求めて、緊急要請行動を起こします。

皆さまが所属する団体も賛同団体として加わっていただけますよう、お願い申しあげます。

モニタリングポストの継続配置を求める要請書はこちらのURLからご覧ください。
                               ↓
                          goo.gl/QU4gZt
<要請書原文は↓>

モニタリングポスト要請書



賛同いただける団体は、下記メールアドレスまで団体名をお知らせください。

・締め切り:4月14日(土)24:00

E-mail:monitoringpost.shimin@gmail.com

2018年4月10日

     モニタリングポストの継続配置を求める市民の会
          共同代表 鈴木真理 千葉由美 片岡輝美

・・・・・・以上です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

市民の声で、福島県の行政の活動を支えられるチャンスです!
福島県の行政の人々も、県民の健康と暮らしを守りたいと、心から望んでいてくださるはずです。

どうか、よろしくお願いします。

2018年4月13日
馬場利子記

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『モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求める要請書』への賛同呼びかけがありました!静岡放射能汚染測定室