健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

測定室からのお知らせ:2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在、休会していらっしゃる方に手紙をお送りしました。

測定室が2011年6月に測定活動を再開して、10年が経ちました。

2021年6月12日にはコロナ禍の中、多くの方のご協力を得て、
無事、第10回測定室総会と記念講演会も終えることができました。

『2021年6月12日第10回測定室総会記念講演会終了後のスタッフと測定室支援者』 

活動を再開して10年を期に、7月末、
現在は休会している方たち(314人)に報告とお知らせの手紙を送らせてもらいました。

住所変更をされていない方には、すでに、お手元に届いていると思います。
残念ながら、現在、6通が戻ってきています。

■2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在は休会している方にお送りしたのは、以下のようなお便りです■

♦休会している方で住所変更をされた方は、ご一報ください。

♦測定室の活動や、2台の測定器は同じ想いで、測定室に集ってくださった皆さんとの共有資産です。
今後、測定室の活動を休眠する時には、皆さんの財産を必要な時、必要な人が使えるように準備をしていきます。 

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皆さま、突然、お便りを差し上げていますが、お元気でお過ごしでしょうか?
2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く福島原発事故は予期せぬ出来事でしたが、すでに原発震災から10年が経ちました。
そして、昨年(2020年)1月からの新型コロナウイルスのパンデミックも、今なお続いています。
 
測定室の活動にご一緒していただきました皆さんに、お伝えしたいことがあり、お便りをさせていただきます。

♦福島原発事故による放射能汚染は、原発に近い地域では除染が繰り返し行われたものの、森や林の汚染はどの様にしても取り除くことはできず、空間線量も土壌汚染も変わらず高い汚染が続いています。
不幸中の幸いを探すなら、福島原発から放出された放射能は偏西風によって太平洋側に流れ、事故直後に想像した日本全土の過酷な汚染には至らなかったため、顕著な食べ物の汚染はみられていませんが、『それでも、測定をしなければ分からない』放射能の測定を続けています。

♦事故後、全国20カ所近くあった市民測定室も、継続的な測定活動を続けている所は減少し、会報を発行する活動を行っている測定室も数えるほどになりました。

♦当室では、特別会員である【こだわりの味協同組合】から毎年150検体前後の測定依頼があり、
加えて、複数の農業生産者さん(会員)が生産物の測定を継続して下さっているので、年間約200検体以上の測定を続けています。そのため、ボランティア・スタッフで運営している経費の心配はなく、現在に至っています。

♦しかし、測定室のコアスタッフは、チェルノブイリ原発事故を若い母親として経験した者ばかりで、今後、長期に活動を担うことは残念ながら難しくなるため、ここ数年、測定室の活動の継続について考えてきました。
市民活動は【自発性】が最も大切なことですから、自ら市民測定室の必要性を感じ、静岡・浜松の測定室の運営に参加して下さる人を募りましたが今のところ見出せていません。

♦起きてはならないことですが、私たちは福島原発事故が最後の原発事故だとは思っていません。
そこで、2021年3月の原発事故10年を迎えるに当たり、現在の測定室会員(74名:団体を含む)全員に、今後の活動についてアンケートを行い、今後の展望を了解していただきました。(『たより85号』に掲載)

■過去に会員登録をしてくださった方全員(311名)にお便りを差し上げる目的は、
 『今後、万が一にでも、放射能の測定が必要になる事態が起こったら、測定が必要な地域で『知ることから始める活動』ができるよう、2011年6月から一緒に活動して下さった人であれば誰にでも、  希望する方に測定器をお譲りします。』とお伝えするためです。

●測定器は、3基あります。
 EMFジャパン211型の測定器は2基。移動や測定操作も簡便です。

●再び国内で原発事故が起こることは想像しがたいですが、それでも、増設できた測定器は会員の皆さんが一緒に活動をしてくださった【みんなの財産】ですので、地域で測定器が必要になったら、ご連絡ください。

●測定室では、今まで4回、測定研修を行ない、12名が実習を終了しています。
測定に関する知識が無くても、測定方法は習得することは可能です。

●今後、測定室の活動を休止する時は、事前に、静岡放射能汚染測定室のホームページにて(http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/)その旨をお知らせします。
 測定室の活動を休止する際は、 
 問い合わせを受けられるようにしておきますので、万一の場合はご連絡下さい。

 現在の連絡先は、(mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp ☎054-209-2021)です。 

♦現在の測定室は、母体となっている共同購入“おーぷん・みるめ”を行っているプラムフィールドの活動に支えられています。
 
 現スタッフは、プラムフィールドの活動を継続する1つとして、測定室の活動を続けていきます。
 静岡市での測定活動に参加して下さる方があれば、大歓迎です。
 次の世代の方たちが、測定活動を継続して下されば、すべてをお任せしたいと思っています。

♦私たち静岡の市民測定室は
【活動の維持や継続を目的にするのではなく、願いを実現するために、できることをしたい】と思っています。

私たちの願いは、これ以上、世界中どこの国も原子力発電による発電を行わない暮らしです。
 そのために、『放射能を忘れない』『福島原発事故で高い汚染地域に暮らす人々を忘れない』よう、
 放射能の測定を続けながら、限りある活動であっても、放射能公害を起こした企業と国の責任を歴史の中に明記できるよう声を上げ続けたいと思っています。

同じ時代の出来事を受けとめ、福島原発事故について考えて下さった皆さんに心から感謝しています。
時々、【静岡放射能汚染測定室】のホームページを訪ねてみてください。

               2021年7月30日   静岡放射能汚染測定室スタッフ一同

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2021年8月13日
馬場利子記

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測定室からのお知らせ:2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在、休会していらっしゃる方に手紙をお送りしました。静岡放射能汚染測定室

『測定室だより』第86号(2021年7月20日号)を発行しました。

たより86号表紙

『測定室だより』は測定室の会報として発行しています。

♦すでに、会員の皆さんには、お手元に届いていると思いますが、
 万一、まだ、受け取っていない方は、ご一報ください。
 《連絡先:mail:ssokuteisiru@yahoo.co.jp 》

♦今号では・・
★2021年4月10日~5月31日に当室で測定をした食品10検体と環境試料2検体の測定報告を行っています。

★6月12日(土)に開催しました第10回測定室総会と、総会記念講演会(講師:小出裕章氏)の報告を掲載しました。

第10回総会報告


総会記念講演会報告


総会、記念講演会共に、静岡市番町市民活動センターのご協力で、
 初めてZoom配信を行い、多くの方と繋がることができました。

 コロナ禍で講演会は、会場に少人数(50名)の参加しか叶いませんでしたが、
 Zoom配信により、会場参加以上の方たちが全国から参加して下さり、同じ想いの人々と講師のお話を聴くことができました。

❤また、講演会開催には、21団体の方たちが賛同下さり、
 測定室の活動が多くの人たちに支えて頂けている事を再確認しました。

全ての方たちにお礼を申します。

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■この『測定室だより』は会報として発行していますが、
 購読をご希望の方には、1部500円(送料込)でお送りしています。

★年間購読料(5号/年)は3000円(会員の方の測定料は、一般の測定の半額以下になっています)です。
  
購読申込みは、mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp 
       ℡&fax:054-209-2021       まで、ご連絡ください。

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❤同じ想いの人が集う、市民測定室の活動を支えて下さる皆さんに感謝して、
 これからも、『知ることから始める暮らし』を続けていきたいと思います。

よろしくお願いします。

2021年7月23日
馬場利子記 

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『測定室だより』第86号(2021年7月20日号)を発行しました。静岡放射能汚染測定室

【グリーンコープの託送料金訴訟を支える会・静岡】の活動を2021年6月11日より始めました。

◆ グリーンコープの取り消し訴訟については、これまでも『測定室だより』で報告をさせていただいてきました。

♦この訴訟は、原発にかかる「賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」を託送料金(電線使用料)に上乗せして回収することを認可した経済産業省令は違法であるとして、
その取り消しを求めて2020年10月15日(木)福岡地方裁判所に提訴し、すでに、2回の法廷が開かれています。

♦なぜ、【支える会・静岡】なのか?
グリーンコープの訴訟は、民主主義の根幹にかかわる違法(法律にない権限で国民に課徴金を科す)に対して、
政策の決定を取り消すことを求めたものです。
この託送料金に上乗せを決めた経済産業省令は、明らに違法な政策ですが、
万が一にも、司法の独立性が担保されていない場合は、この裁判に世論の関心が薄かったり、応援する国民の声が弱ければ、
少なくとも40年以上、電気料金として、原発を持つ大手電力会社に利する課金が続いてしまいます。

支える会・静岡チラシ

測定室では、2021年度の活動計画の1つに、この【~支える会・静岡】の活動を挙げました。

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♦この会の目的は、
 原発の優遇政策の一環を崩すチャンスとなる託送料金裁判を静岡から応援し、
 経済産業省の省令で「託送料金」に(原発事故の)『賠償負担金』と『廃炉円滑化負担金』の上乗せを決めた政策の取り消しを実現するために、
 多くの人に情報を伝え、裁判の応援をすることにあります。

 『まずは知ること・知らせること』から託送料金の問題点を伝えていきたいと思っています。

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【支える会・静岡】呼びかけチラシ


♦年会費は不要です。賛同金1000円で裁判の応援を一緒にしてください。

♦賛同して下さる方への裁判の報告や、活動への呼びかけは、メールでお送りします。
 ・メールを受け取ることができる方は、必ず、賛同金の振込用紙にメールアドレスをお書きください。
 ・賛同していただいた方は、測定室にご一報ください。【件名】は『支える会・静岡』賛同 

【支える会・静岡】の活動について


♦取り消し訴訟の訴状の概要は:https://onl.tw/VcAP7BUでご覧になれます。

■脱原発を阻む【既得権益優先の政策】に“違法は許されない”と一緒に声を挙げて下さい。

2021年7月10日
馬場利子記

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【グリーンコープの託送料金訴訟を支える会・静岡】の活動を2021年6月11日より始めました。静岡放射能汚染測定室

2021年6月12日(土)小出裕章講演会の録画をお届けします。

多くの賛同団体に協力をいただき、会場参加とZoom配信により、多くの方と時間と場を共有することができました。

2021年6月12日講演会プログラム

 講師の小出裕章さんのお話は、何度、伺ってもその時々、
 問題点が明確に理解でき、参加した人々に広がる共感が、それ以後の地域の活動へと広がっていくことが
 実感できました。

 当日、ご都合が悪い方や、Zoom参加が上手くいかなかった方からの要望が多く寄せられ、
♦Zoom配信を担当して下さった静岡市番町市民活動センターの協力を得て、
 講演記録をお届けします。

♦講演の中で、使われたパワーポイントデータは
     https://1drv.ms/p/s!AqpGicJWQM2chStT-3nSIKBNpcre?e=RxYwKD でご覧いただけます。

https://youtu.be/Wu-jiQjEvtE

♦会場に集ってくださった方や、Zoom参加をしてくださった方からも、
 「地域でできることは、原発の再稼働をさせないこと。そのためにできることをしたい」という声を
 たくさん寄せてくださいました。

私の友人が共有してくれた言葉
 『VIsion:目標(戦略)・Passion:情熱・Action:行動』
 を繋いでいきたいと思います。

ご覧いただいて、ありがとうございます。
引き続き、よろしくお願いします。

2021年7月6日
 馬場利子記

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2021年6月12日(土)小出裕章講演会の録画をお届けします。静岡放射能汚染測定室

第10回測定室総会記念講演会(6月12日)報告    

講演タイトル 『原発震災から10年 福島は今 ~そして、私たちにできること~』
  講師:小出裕章さん 
 

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日時:6月12日(土)13:00~16:00
会場:静岡市番町市民活動センター 大会議室
参加者:会場53名、Zoom参加52名(サテライト会場7か所55名)合計:153名 

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 今回はコロナ禍での測定室10周年記念講演会でした。
 スタッフは感染予防やZoom配信と様々な準備をしてきましたが、
 会場参加は5月末に満席になるほどで、皆さんの関心の高さがうかがえました。
 Zoom参加者の中にはサテライト会場(7か所※1)で何人もが一緒に視聴したところもありました。

講演会場風景

小出先生は、事故から10年間、国と東電がどんなことを試み、どう進めなかったか、
ようやくわかったデブリの位置や取り出す事の不可能さ、
トリチウム汚染水が現在どんな状況か、
どれも簡潔にわかりやすく話してくださいました。
そしてThe situation is not under control.ということが、とてもはっきりわかりました。

講演中の講師

今も厳しい状況に置かれている福島の人たちのことを忘れないだけでなく、
浜岡原発を抱える静岡の住民のひとりとして、できることは小さくても続けたいとあらためて思いました。

小出先生のお話のとおり、人間は間違えるし、機械は壊れる。
まして、地震や新型コロナウイルスのように全く予期せぬことも自然界では起こるのですから。

最後に、ズーム対応をしてくださった番町市民活動センターの倉橋さんはじめ皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。  

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 (※1)サテライト会場7か所の中の焼津会場では、        
地域の方の発案で準備をしてくださり、18名の方が公民館に集ってくださいました。

焼津市のサテライト会場風景

焼津会場に参加された方からは、「和気あいあい、講師の明確な姿勢が伝わる良い講演だった。
浜岡を再稼働させないように覚悟して臨みたい」との感想も寄せて下さいました。

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♦講演会で小出さんが使われたパワーポイント・データは、以下のアドレスでご覧いただけます。
 https://1drv.ms/p/s!AqpGicJWQM2chStT-3nSIKBNpcre?e=ALJpyv
 
 アドレスの入力が難しい場合は、測定室(mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jo)までご連絡ください。
 データをお送りします。

■講演会に参加して下さった方から
「小出さんのお話をずっと、メモをして聞いていた女の子がいて驚いた」と
 感想のメールをいただきました。
 ご両親と参加していたその南々迦(ななか)さんが感想を書いてくださいました。

■小出裕章さんのお話を聴いて 感想:焼津市在住 駒井 南々迦 9歳
南々迦さんの感想
  【注】この感想文は、南々迦さんのお母さまから画像と共にデータにしていただきましたが、
     皆さんにも南々迦さんの文字でお届けします。

2021年6月29日

報告:測定室スタッフ 榛葉真理子

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第10回測定室総会記念講演会(6月12日)報告    静岡放射能汚染測定室