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測定室代表 馬場利子

【緊急報告】勇気が湧くご報告:2020年10月15日(木)送電料(託送料金)の違法性を問う裁判が提訴されます。

“たった1人でも、裁判を起こしてでも、託送料金の不合理を表明したい!!”と願った想いが、叶う時が来ました。

10月15日(木)、託送料金裁判提訴のお知らせです♥

電気料金の中に含まれている託送料金(送電料)に、【福島原発賠償金】と【廃炉費用準備金】を、
上乗せして、すべての電気の使用者から徴収することが国の委員会で議論され、
パブリックコメントが求められたのが、2016年秋。

♦この託送料金の上乗せは、原発に頼らない自然エネルギーによる発電を行っている新電力にも、
 一律、原発を利用して利益を得てきた大手電力会社が支払うべき廃炉費用を負担させる・・
 全く理不尽なものでした。

♦国の方法は、今後も原発を温存し、原発企業(大手電力会社)が本来、負担すべき経費を、国民全体に支払わせようとするものです。

■この問題は、国会の決議を経なくても通ってしまう省令で決められようとしていたため、
 この不条理を広く知っていただくために、私たち測定室は、

 2017年2月・3月に、県内の多く団体の力をお借りて、
託送料金を考える『送電料・新電力を知ろうハート静岡県リレートーク』を開催しました。

2017年に開催した『託送料金静岡県内リレー講演会』のチラシ

このリレー講演会に、九州から参加して下さったグリーンコープ市民電力が、
 10月15日『託送料金裁判』を国と九州電力を相手に、2つの裁判を提訴します。

  

10月15日、福岡地方裁判所に提訴する裁判チラシ1

 2017年のリレー講演会で、グリーン市民電力の方たちに、
託送料金の欺瞞と不正義を共有していただくことができ、

2017年秋から、グリーンコープ共同体による『託送料金検討委員会』が設置され、
 私も正式に検討委員として、参加させてもらってきました。

 以後3年間に18回の検討委員会の中で、裁判に踏み切る議論になり、
検討委員会のメンバーである弁護士さんたちが法律的な訴訟要件の整理が進み、

 今年2月、九州・中国地方、兵庫県・大阪府・滋賀県に住む42万人のグリーンコープ組合員による臨時総会が開催され、
 裁判を提訴する事が、決議されれました。

 
 

臨時総会で、承認された『託送料金裁判の訴訟論点』


訴える相手は、国と九州電力の2者です。

♦この託送料金検討委員会は、【最初に裁判ありき】で、議論された訳ではなく、
 『国(経済産業省)への働きかけ』や『大手電力会社への質問や要望』を伝え続け、
 託送料金の不当性を伝える活動を続けてきました。

経済産業省への働きかけの経緯


大手電力会社への働きかけの経緯 と訴訟の意義


国に対しては、託送料金の省令の取り消し訴訟です。
託送料金返還(不当利得返還)の民事訴訟は、九州電力を相手に行います。

詳しい訴状などは、10月15日提訴後に、また、お届けしますが、
この裁判については、グリーンコープHPに『託送料金を問う』
 https://www.greencoop.or.jp/takuso-ryokin/ に、訴訟までの経緯を詳細に報告があります。

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今年10月から徴収される託送料金は、原発事故を起こした電力会社を守り、
電力の自由化で自然エネルギーで脱原発を実現しようと参入した新規電力会社の電気料金にも、原発の賠償金や、原発の廃炉費用を上乗せして徴収しようとする国の呆れた暴挙です。

国会の議事録や電力小委員会での、結論の捻じ曲げなど、裁判で主張するに充分すぎる資料を揃えての提訴です。

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この訴訟を提訴するのは、グリーンコープ電気(社団法人:グリーンコーク連合 44万人の会員)ですが、託送料金は、電気を使うすべての人に関係する不合理性を問うものです。

私自身には、裁判を起こす力も知識もありませんが、
不正義と詭弁にたいして、組織として抗弁する決断をしてくださったグリーンコープ共同体の存在は、
『大きな勇気と、希望』です。

託送料金提訴の告知チラシ

■10月15日(木)には、私(馬場)もこの新しい1歩を踏み出す場に、立たせてもらいます。

■この裁判を提訴するの当たり、
 全国の同じ想いの人たちが応援できるように『グリーンコープの託送料金訴訟を支える会』が準備されました。

歴史の中に、市民の想いを刻む裁判を一緒に応援して下さい!!
よろしくお願いします。

2020年10月13日
馬場利子記

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【緊急報告】勇気が湧くご報告:2020年10月15日(木)送電料(託送料金)の違法性を問う裁判が提訴されます。静岡放射能汚染測定室

『測定室だより』第81号(2020年9月30日号)を発行しました。ちくしん舎の全国掃除機の集塵測定の呼びかけを折り込みました♥

新型コロナウイルスの感染が、ヨーロッパで再び拡がりを見せる中、
日本では、経済活動を再開する様々な政策が実施され始めました。

誰かに安全、予防の判断を委ねず、1人1人が考え、行動するのは放射能の拡散の時と同じ。
マスクを着用する、手洗い、うがいも妙に共通していて、スッキリしない日本です。

そんな中、
♦会報『測定室だより』81号(9月30日発行)を発送しました。
 会員の皆さんには、すでにお手元に届いていると思いますが、
  万一、届いていない場合は、ご一報ください。

『測定室だより』81号表紙

❤今号には、当測定室で2020年6月17日~2020年8月15日に測定をした
 静岡測定室:食品9 検体・環境試料3検体 合計12検体の測定結果を掲載しています。

♦特記すべき測定は
 静岡市内の幼保育園で毎年、川遊びをする川の水を測定依頼を受け、測定をしています。

♦掲載記事では、前号(80号)で測定報告をした静岡県天竜市で使用されている薪ストーブの灰、2年分(2018年度と2019年度)の測定結果について、
 『測定から見えてくるもの』で報告した、測定値についての解説を、
 当室アドバイザーの河野益近さんと、測定器のメーカーEMFジャパンの2者からいただき、
 記事を掲載しました。

 NaIシンチレーション式の測定器の測定について、改めて、理解を深めることができました。
 ぜひ、お読みください。

■今号には、
 ちくりん舎(NPO法人 市民放射能監視センター)より、掃除機の塵の全国測定について呼びかけがあり、
 そのチラシを同封しました。



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■『測定室だより』は会報として発行していますが、
 購読をご希望の方には、1部500円(送料込)で購入していただいています。

★年間購読料(6号/年)は3000円(会員の方の測定料は、一般の測定の半額以下になっています)です。
  
購読申込みは、mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp 
       ℡:054-209-2021       まで、ご連絡ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

安心の基準は、1人1人が起こっている事を知ることから、考え、選択していくものだと思います。

同じ想いの人が集う、市民測定室の活動を支えて下さる皆さんに感謝して、
これからも、『知ることから始める暮らし』を続けていきたいと思います。
よろしくお願いします。

2020年9月27日
馬場利子記

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『測定室だより』第81号(2020年9月30日号)を発行しました。ちくしん舎の全国掃除機の集塵測定の呼びかけを折り込みました♥静岡放射能汚染測定室

既刊の『測定室だより』第57号(2017年12月30日発行)を全頁、公開します❤

新型コロナウイルスの感染は、落ち着いたようにみえますが、
首都圏での感染予防よりも、経済政策が優先される施策が来年のオリンピック開催を前に、
進められている日本を、不思議の国を見るようです。

マスクが社会生活のエチケットになり、
日本では、外出時にマスクをしていない人はいないようになりましたが、
人が長時間、閉鎖空間に密集する環境が、感染を広げる要因になっている事は確かなようです。
政府や自治体による感染予防対策が出されない現状に、
私たち1人1人の“自粛生活と感染予防”を実行することで収束していくしかないもどかしさを感じています。

そんな中、測定室は2020年3月のパンデミック以来、
密に集まる事無く、測定や『測定室だより』の編集など、粛々と活動を進めています。

今日は、既刊の『測定室だより』57号を公開いたします。
『測定室だより』は会員通信として発行をしていますが(最新号は第80号2020年7月20日発行)、
会員で共有をし終えた情報を、随時、公開をしています。

『測定室だより』第57号は、2016年12月30日発行の会報です。

測定室だより57号表紙

◆55号の全頁は、以下でご覧いただけます。
      ↓

   http://ur2.link/TnCr

❤今号には、当測定室で2016年10月14日~11月10日に測定をした
 静岡測定室:食品52 検体の測定結果を掲載しています。

 測定室会員である『こだわりの味協同組合』からの多くの測定依頼を受け、
 その測定結果を掲載しています。
 スーパーなどで商品を選びやすくするために、商品名も掲載していますので、
 参考にしていただければ、嬉しいです。

測定結果の一部を参考に転記いたします。
 全頁は、データを開いてご覧ください。

今号に掲載した測定結果の一部


 
❤また、今号には、今年4月より国が電力送電会社の『電力託送料金』に上乗せを認めてしまった、
 違法が考えられる愚策について、“放射能を話そう♪”で学習会をした報告も載せています。

 託送料金とは何か・・ぜひ、読んでみてください。

託送料金って何?

♥この託送料金については、2016年の国の小委員会の審議に並行して、
その違法性を検討してきた社団法人:グリーン市民電力(グリーンコープ市民連合の電力会社)が、
今年(2020年)の9月にも取り消しを求めて、裁判を提訴する予定になっています。

この件は、引き続き、ご報告していきます。

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既刊号を紙面でご利用になりたい場合は、ご一報ください。
当HPで公開しました『測定室だより』第1号~56号は、1号250円(定価500円)送料込でお送りします。

❤申し込み先: mail: ssokuteisitu@yahoo.co.jp
        電話/Fax:054-209-2021 (火~木 10:00~15:00)
       
何らかのお役にたてれば、幸いです。

放射能の内部被ばくは、その存在を知り、避け方を知っていけば、必ず、減らせるものです。
忘れず、諦めず、知らないために不安を感じる事のないように情報を共有していけたらと願っています。

❤明日が、今日よりほんの少し、安心できる社会になるよう・・1歩1歩、丁寧に生きられますように・・。

2020年9月17日
馬場利子記

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既刊の『測定室だより』第57号(2017年12月30日発行)を全頁、公開します❤静岡放射能汚染測定室

松井英介先生の遺言 『核のない未来を願って』2020年8月15日記

2020年8月19日、乳歯保存ネットワーク(http://www.hahainc.jp/)代表、岐阜環境医学研究所所長 松井英介先生が亡くなられて、
まだ、18日。

とても長い時間が経ったように感じられます。
私たち『静岡放射能汚染測定室』とのご縁は、2013年の第2回総会記念講演会に講師として来ていただいたことで、それまでにも増して、近しくお付き合いをさせていただきました。

2013年6月9日第2回総会記念講演会のチラシ

放射性物質を人間が使うことへの警告や、
放射線医学の専門家として、低線量被ばくや内部被ばくの危険性を、深い怒りを持って語ってくださいました。

松井先生のご活躍は、皆さん、ご存じのとおりです。

8月19日(水)、英介先生のお連れ合い(和子さん)より、お送りいただいた松井先生の遺言を、
皆さまにもお伝えします。

最後まで、意識もはっきりとしておられ、遺言を書かれたのは8月15日。
眠るように旅立たれたそうです。

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親愛なる友だち、仲間のみなさんへ

 コロナウイルスの感染拡大により、世界中が大きな試練に立たされています。
日常の行き来もままならなくなっています。みなさまはどうお過ごしでしょうか。

 2011年3月11日フクシマ大惨事から、間もなく10年が経過しようとしています。
この大惨事をきっかけに、私はみなさんと知り合い、たくさんのことを教えられてきました。
とくにスイス・バーゼル研究所のDr.Markus Zehringer 、Dr.med.Martin Walterらの支援を受け、
乳歯中ストロンチウム90の測定を日本で始めることができたことは、何物にも代えがたい大きな歩みの第一歩です。
感謝しています。

 しかしいま、私個人はストロンチウム90の影響と思われる病を抱え、闘病中です。
その病は、骨髄異形成症候群(MDS myelodysplastic syndrome)です。
 この病は、広島・長崎の原爆数年後から被ばく者に見られるようになり増加していましたが、
日本で人類が経験した最大最悪の3.11原発事故以降、いま関東圏を中心に日本各地でMDSの患者さんの増加が指摘されています。

 進行すれば白血病への移行もありうる難病「MDS」。
米国で開発された「ビダーザ」は、MDSの治療に大きな効果を発揮する、画期的な新薬として注目され、日本新薬では2011年3月に「ビダーザ」を発売しました。
 私は2018年1月からビダーザを注射、治療を開始しました。
MDSは、その後約2.5年比較的良好な効果が期待できましたが、現在はもはや効果なく、
赤血球と血小板を週一回輸血し、血液の状態を整えているところです。
 最近は免疫力の衰えから高熱が出るなど油断を許さない状態です。
私はMDSや白血病でゆっくり人を殺す人たちを、忘れてはならないし、免罪してはいけないと、
自らに言い聞かせています。

そこでお願いです。
 私たち「はは測定所」では、バーゼル研究所で研修を受けた仲間を中心に、
日々、乳歯中ストロンチウム90の測定を進めております。

 今後ぜひこの結果を、日本だけのものとせず、スイスをはじめ多くの国と共有し、
研究者たちの叡智と力で解析し、世界の未来世代のために生かしていただきたいと望みます。

(加えて遠くない将来、私が命を終えたときは、
  私の歯と骨も、その取り組みに生かしていただけましたらうれしく思う所存です。)
              
                       2020年8月15日
                  核のない未来を願って  
                                松井英介

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また1人、ご恩ある人、教えを乞うた人が旅立たれました。

世代間のバトンをどう繋くかは、いつも、
『私(私たち)にできることをする』
『諦めない』『忘れない』・・・

皆さんが共に在ってくださることに感謝して、松井先生の遺言をお届けしました。

2020年9月6日
馬場利子記

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松井英介先生の遺言 『核のない未来を願って』2020年8月15日記静岡放射能汚染測定室

松井英介先生のご冥福をお祈りします。測定室:馬場利子

昨日(8月19日)未明、松井英介先生が永眠されたとのメールを、お連れ合いの松井和子さんよりいただきました。

そのメールには、松井先生がご自身の予後を充分承知していらして、
最後に書かれたメッセージ(8月15日記)も添付されていました。

当測定室では、2013年6月11日(土)に第2回 測定室総会記念講演会に講師としてお話しいただき、
その後、松井先生らが乳歯のストロンチゥムの測定を開始するということで、
乳歯保存ネットワークにも賛同団体として参加させていただいて、現在まで、交流が続いておりました。

存命中、東奔西走された松井英介先生


松井先生は私(馬場利子)と同郷(岐阜)で、岐阜大学医学部付属病院放射線科を退官された後、
岐阜市郊外で座禅洞という医院を開業され、診療を続けておられました。
3年ほど前に、病気が分かり、診療や市民活動を続けられながら、療養を続けておられましたが、
「最後まで意識がはっきりとしていた」(和子さんの言葉)中で、旅立たれたとのことでした。

頂いたお手紙は、個人宛になっていますので、
皆さんにご紹介することは、叶いませんが、8月17日に届いた『座禅洞たより』2020年8月号を
皆さんにも、松井先生からの最後のメッセージとして、掲載させていただきます。

座禅洞たより2020年8月

ストロンチウムの測定所を開設され、まだまだ、やるべき事がたくさんあった松井先生のお気持ちを思うと、
言葉がありません。

コロナ禍で、どの様な形でお別れの会が開催できるのかも未定ですが、
49日の間、この地に留まっている松井先生の魂と、静かに対話をし、
残された私たちにできることは何か・・考えたいと思っています。
生前の御恩と、その働きに心から、お礼を申し上げます。

2020年8月20日
馬場利子記

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松井英介先生のご冥福をお祈りします。測定室:馬場利子静岡放射能汚染測定室