静岡放射能汚染測定室は、事務所になっている“プラムフィールド”の夏休みに合わせて、
7月27日(金)~8月20日(月)まで、活動をお休みします。
◆夏休み中、お急ぎの連絡がある方は、
mail;ssokuteisitu@yahoo.co.jp
Fax:054-209-2021 にお願いします。
折り返し、ご連絡させていただきます。
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❤『トリチウムを含む福島原発放射性廃液の
海洋投棄に反対する決議』への賛同要請が届きました。
以下─── 渡辺悦司 (市民と科学者の内部被曝問題研究会)からのメールを転記します。
賛同される方、ぜひ下記までメールお送りください。
—–Original Message—–
山田耕作
皆様 20日に決定した決議文への賛同者を募集中です。
全国へ、世界へ拡散ください。
原子力規制委員会や東京電力に送り、トリチウム廃液の投棄をやめるよう要請します。
◆賛同者して下さる方は、mail: kosakuyamada@yahoo.co.jp (山田)までお知らせください。
以下、決議を貼り付けます
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トリチウムを含む福島原発放射性廃液の海洋投棄に反対する決議
市民と科学者の内部被曝問題研究会有志及び
内部被曝を憂慮する市民と科学者
2018年7月20日
福島原発事故によるトリチウム総量は、約3400兆ベクレル、2014年3月でタンク貯留水中に
830兆ベクレルのトリチウムがあると発表されている。
この膨大な放射性廃液はその後も増加する一方である。
そのため、漁連などの反対運動の隙があれば、政府・東電はトリチウムを含む
福島原発事故廃液の処理・処分として、それを希釈して海洋に投棄しようとしてきた。
現在、ここに至っていよいよ政府は海洋投棄の実施に踏み切ろうとしている。
原子力規制委員会の更田豊志委員長は規制するどころか海洋投棄を提唱し、先導している。
我々は以下の理由で放射性廃液を海洋に投棄することは決してすべきでないと考える。
1.トリチウムは生命・健康への危険性が少ないと誤解されているが、非常に危険な放射性物質である。
なぜなら、人体の大部分を占める通常の水と化学的に区別がつかず、生体のあらゆる場所に取り込まれ、
内部から被曝させ、活性酸素等を介して間接的に細胞膜やミトコンドリアを破壊する。
また、直接的に遺伝子、DNAの化学結合を切断する。トリチウム特有の危険性として遺伝子の水素原子とトリチウムが入れ替わると
ベータ(β)崩壊でトリチウムがヘリウムに変わることによって遺伝子の化学結合が切断される。
植物は炭酸同化作用によって水と炭酸ガスからでんぷんを作る。このでんぷんの水素原子がトリチウムに変わることによって
有機トリチウムが形成され、動植物や人間が体の一部としてその有機トリチウムを長期間取り込み、内部被曝する。
2.このようにして、原発から放出されたトリチウムによって玄海原発周辺の住民の白血病の増加、
世界各国の再処理工場周辺の小児白血病の増加、原発周辺の小児がんの増加等が報告されている。
現実に被害が発生しているのである。
3.たとえ、希釈して海洋投棄されたとしても食物連鎖などの生態系を通じて濃縮される。
さらに気化してトリチウムを含む水蒸気や水素ガスなどとなって陸地に戻り、環境中を循環する可能性がある。
希釈すれば安全というのは過去に多くの公害問題でくりかえされた誤りであり、環境に放出される総量こそ問題である。
それ故、放射性物質や有害物質は徹底的に閉じ込め生態系から隔離することが公害問題では唯一正しい原則的な対応である。
以上のようにトリチウムは半減期が12年と長く、長期にわたって環境を破壊する。
生体の大部分を、さらに遺伝子をも構成する水素の同位体であるから、希釈して投棄して安全とは言えない。
それ故、トリチウムの海洋投棄を決して行わないよう政府・原子力規制委員会に強く要請する。
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どうぞ、猛暑が続き、台風も変則的な軌道を進み、異変が続きますが、
皆さまも、心と体を緩めながら、
それでも、福島の子どもたち、豪雨で被害を受けた西日本の方々に想いをはせ、
平和と平安を祈りながら、お過ごしください。
測定室は、8月21日(火)より通常の活動を再開します。
よろしくお願いします。
2018年7月28日
馬場利子記