放射能に直接、関係のない『自民党の憲法改正草案』ですが、
国の作り方を変えたいと思っている人たちが、何をどう変えようとしているのか、
1人でも多くの人に知っていただきたいと、出版に至りました。
【お知らせを読んでいただければ、幸いです】
このブックレットは、2012年4月に自民党が決議をした『憲法改正草案』を知り、
その内容が私たちが大切に思っている憲法と余りにもかけ離れたものになっている事に驚き、
何としても、多くに人に自民党改正案について知ってもらいたいと、
2012年7月から始めた『憲法出前講座』でお話ししていた事をまとめたものです。
2012年4月と言えば、まだ、国内は2011年3月11日の東日本大震災による福島原発事故から1年たったばかりで、
放射能や福島原発事故の影響も全く分からない状況でしたので、
自民党が憲法改正をしようとしているのかどうか、私たちは意識をする余裕さえなかった頃でした。
しかし、2015年になると、国会では集団的自衛権行使を容認する安保関連法案が可決され、
安倍総理は「憲法改正を行う」と何度も言及するようになりました。
万が一、今年2016年7月の参議院選挙で自民党が議席を増やすようなことがあれば、
憲法改正の発議は現実のものとなる可能性も出てきました。
平和憲法を守るために出来ることをしよう・・と出版社の地湧社の申し出もあって、
このブックレットの発行となりました。
現自民党の幹部が、憲法を変えてどんな国にしたいと思っているのか、
私たちは事前に知ることで、たとえ憲法改正の国民投票が行われることになっても、
1人1人が正しい判断をし、平和憲法を守ることを選択することができます。
憲法を変えることがいけないのではなく、何をどの様に変えるのか、
その内容を知らないまま、雰囲気やマスコミの報道だけで、判断してしまう事は、
今回の『自民党改正草案』は余りにも、無謀な提案がたくさん入っています。
この自民党改正草案を読んでいく中で、反対に、私たち1人1人が、
どんな国に住みたいのか、はっきりと意識していけると確信するようになりました。
つたないブックレットですが、同じ願いを持つ皆さんに、ぜひ、読んでいただき、
出来れば、自民党の宣伝に乗せられない知識を共有する機会を作っていただければと、強く希望しています。
私たちの世代は、戦争もなく、学ぶことも働くことも、考えることも集うことも自由にできました。
この平和な日本を将来世代にも手渡せるよう、力の限り、皆さんと一緒に動きたいと願っています。
どうぞ、よろしくお願いします。
2016年2月13日
馬場利子記