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8月 2021Monthly Archives

♦2021年7月5日(月)終了した グリーンコープが提訴している「託送料金変更認可取消」を求める裁判の第3回口頭弁論の報告♦

ご報告が遅くなりましたが、「託送料金変更許可取り消し」を求める裁判の第3回口頭弁論の報告を
グリーンコープでんきのホームページ(https://www.greencoop.or.jp/takuso-ryokin/soshokeikahokoku/)より、
転載し、お伝えします。

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【第3回期日】午前11時~11時30分 (於)福岡地方裁判所101号法廷

 ~グリーンコープが提訴している「託送料金変更認可取消」を求める裁判の第3回口頭弁論の報告

 被告(国)からは2021年6月25日付で第3準備書面が提出されました。
 その内容は第2回期日で提出された第2準備書面(本件において原告適格は認められない)を補完するものとなっています。
 原告からは、被告の第1準備書面への反論として「準備書面1」を提出しました。

 そのあと、原告(グリーンコープでんき)代理人である馬場弁護士が被告の第1準備書面への反論と、第3準備書面に対する反論を3つの要点にまとめ、意見陳述を行いました。

 意見陳述は、裁判官や傍聴者にわかりやすいようにパワーポイントを使って意見が述べられました。
 その要点として、「電力自由化以降の『原価』の捉え方、とりわけ国は『営業費』の概念を誤って理解していること」
「二つの負担金を託送料金で回収するという経済産業省令は国会の立法に基づいていないこと」など、一つひとつに明快な反論が述べられました。

 また、「原告適格」については、「過去の最高裁判例に照らして原告に原告適格が認められる」旨、要点のみ説明しました。

 被告の第3準備書面への具体的な反論は、次回行うことにしています。
  最後に裁判所から、次回期日までに、原告が被告の「第3準備書面」への反論書面を提出すること、
 及び、被告は原告の「準備書面1」への反論と「原告適格」についての補充書面で提出することについて確認がされ、閉廷となりました。

 次回期日は、9月13日(月)11時から、と指定されました。

  今回から傍聴参加について、グリーンコープのホームページなどで公開して広く呼びかけたところ、
 福岡地方裁判所にたくさんの組合員が駆けつけてくれ、コロナ禍で40名ほどに制限されていた傍聴席はほぼ埋め尽くされていました。

 こうした風景は託送料金訴訟への関心の高まりを裁判官に伝えるということでも意味があると言えます。

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~法廷終了後、【記者会見・報告集会報告】11時45分~14時 がありました。

 閉廷後、弁護士会館301号会議室に移動し、弁護団、傍聴参加者(30余名)、
 オンライン参加者(34名)で記者会見と報告集会を行いました。

 ♦まず弁護団代表の小島弁護士より今回の期日の概要と、
 裁判期日における理想の口頭弁論のあり方と現実に行われている口頭弁論のあり方の違いについて話されました。

 その後、馬場弁護士から意見陳述で話された内容をさらにかみ砕いて説明がありました。
 これで難しい法律用語への理解が深まりました。

【注】馬場弁護士による意念陳述の内容の解説は、以下の録画11分40秒~28分でご覧いただけます。

 

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今回の裁判でも被告(国)は、

「託送料金に2つの費用(「原発賠償負担金」と「廃炉円滑化負担金」)を加えて託送料金費用として徴収して良いことは、
 審議会で決められたのだから、何を原価に加えても良い」と主張しましたが、

原告弁護団は、
「電力が完全自由化となり、発電部門と託送部門が分離され、一般送配電事業者は、送配電に必要な物しか経費に含めてはならなくなっている。
 この費用の上乗せの決定は、国の審議会で了解されたからと言って、参考意見を聞くための審議会で国民の負担を強いる決定をするべきではなく、
 国会審議を経ない決定は無効である」

と反論しました。

次回期日、第4回 9月13日(月)11時~の審議がどの様に進むのか、おおいに期待できると感じました。
ご報告を続けていきますので、応援をよろしくお願いします。

2021年8月15日
馬場利子記

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♦2021年7月5日(月)終了した グリーンコープが提訴している「託送料金変更認可取消」を求める裁判の第3回口頭弁論の報告♦静岡放射能汚染測定室

測定室からのお知らせ:2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在、休会していらっしゃる方に手紙をお送りしました。

測定室が2011年6月に測定活動を再開して、10年が経ちました。

2021年6月12日にはコロナ禍の中、多くの方のご協力を得て、
無事、第10回測定室総会と記念講演会も終えることができました。

『2021年6月12日第10回測定室総会記念講演会終了後のスタッフと測定室支援者』 

活動を再開して10年を期に、7月末、
現在は休会している方たち(314人)に報告とお知らせの手紙を送らせてもらいました。

住所変更をされていない方には、すでに、お手元に届いていると思います。
残念ながら、現在、6通が戻ってきています。

■2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在は休会している方にお送りしたのは、以下のようなお便りです■

♦休会している方で住所変更をされた方は、ご一報ください。

♦測定室の活動や、2台の測定器は同じ想いで、測定室に集ってくださった皆さんとの共有資産です。
今後、測定室の活動を休眠する時には、皆さんの財産を必要な時、必要な人が使えるように準備をしていきます。 

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皆さま、突然、お便りを差し上げていますが、お元気でお過ごしでしょうか?
2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く福島原発事故は予期せぬ出来事でしたが、すでに原発震災から10年が経ちました。
そして、昨年(2020年)1月からの新型コロナウイルスのパンデミックも、今なお続いています。
 
測定室の活動にご一緒していただきました皆さんに、お伝えしたいことがあり、お便りをさせていただきます。

♦福島原発事故による放射能汚染は、原発に近い地域では除染が繰り返し行われたものの、森や林の汚染はどの様にしても取り除くことはできず、空間線量も土壌汚染も変わらず高い汚染が続いています。
不幸中の幸いを探すなら、福島原発から放出された放射能は偏西風によって太平洋側に流れ、事故直後に想像した日本全土の過酷な汚染には至らなかったため、顕著な食べ物の汚染はみられていませんが、『それでも、測定をしなければ分からない』放射能の測定を続けています。

♦事故後、全国20カ所近くあった市民測定室も、継続的な測定活動を続けている所は減少し、会報を発行する活動を行っている測定室も数えるほどになりました。

♦当室では、特別会員である【こだわりの味協同組合】から毎年150検体前後の測定依頼があり、
加えて、複数の農業生産者さん(会員)が生産物の測定を継続して下さっているので、年間約200検体以上の測定を続けています。そのため、ボランティア・スタッフで運営している経費の心配はなく、現在に至っています。

♦しかし、測定室のコアスタッフは、チェルノブイリ原発事故を若い母親として経験した者ばかりで、今後、長期に活動を担うことは残念ながら難しくなるため、ここ数年、測定室の活動の継続について考えてきました。
市民活動は【自発性】が最も大切なことですから、自ら市民測定室の必要性を感じ、静岡・浜松の測定室の運営に参加して下さる人を募りましたが今のところ見出せていません。

♦起きてはならないことですが、私たちは福島原発事故が最後の原発事故だとは思っていません。
そこで、2021年3月の原発事故10年を迎えるに当たり、現在の測定室会員(74名:団体を含む)全員に、今後の活動についてアンケートを行い、今後の展望を了解していただきました。(『たより85号』に掲載)

■過去に会員登録をしてくださった方全員(311名)にお便りを差し上げる目的は、
 『今後、万が一にでも、放射能の測定が必要になる事態が起こったら、測定が必要な地域で『知ることから始める活動』ができるよう、2011年6月から一緒に活動して下さった人であれば誰にでも、  希望する方に測定器をお譲りします。』とお伝えするためです。

●測定器は、3基あります。
 EMFジャパン211型の測定器は2基。移動や測定操作も簡便です。

●再び国内で原発事故が起こることは想像しがたいですが、それでも、増設できた測定器は会員の皆さんが一緒に活動をしてくださった【みんなの財産】ですので、地域で測定器が必要になったら、ご連絡ください。

●測定室では、今まで4回、測定研修を行ない、12名が実習を終了しています。
測定に関する知識が無くても、測定方法は習得することは可能です。

●今後、測定室の活動を休止する時は、事前に、静岡放射能汚染測定室のホームページにて(http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/)その旨をお知らせします。
 測定室の活動を休止する際は、 
 問い合わせを受けられるようにしておきますので、万一の場合はご連絡下さい。

 現在の連絡先は、(mail:ssokuteisitu@yahoo.co.jp ☎054-209-2021)です。 

♦現在の測定室は、母体となっている共同購入“おーぷん・みるめ”を行っているプラムフィールドの活動に支えられています。
 
 現スタッフは、プラムフィールドの活動を継続する1つとして、測定室の活動を続けていきます。
 静岡市での測定活動に参加して下さる方があれば、大歓迎です。
 次の世代の方たちが、測定活動を継続して下されば、すべてをお任せしたいと思っています。

♦私たち静岡の市民測定室は
【活動の維持や継続を目的にするのではなく、願いを実現するために、できることをしたい】と思っています。

私たちの願いは、これ以上、世界中どこの国も原子力発電による発電を行わない暮らしです。
 そのために、『放射能を忘れない』『福島原発事故で高い汚染地域に暮らす人々を忘れない』よう、
 放射能の測定を続けながら、限りある活動であっても、放射能公害を起こした企業と国の責任を歴史の中に明記できるよう声を上げ続けたいと思っています。

同じ時代の出来事を受けとめ、福島原発事故について考えて下さった皆さんに心から感謝しています。
時々、【静岡放射能汚染測定室】のホームページを訪ねてみてください。

               2021年7月30日   静岡放射能汚染測定室スタッフ一同

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2021年8月13日
馬場利子記

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測定室からのお知らせ:2011以降 測定室の会員登録をしてくださり、現在、休会していらっしゃる方に手紙をお送りしました。静岡放射能汚染測定室