健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

グリーンコープでんき:託送料金取り消し訴訟第2回(2021年4月19日)口頭弁論(意見陳述)の報告

測定室の会報でも、ご報告している『託送料金取り消し訴訟』の第2回口頭弁論の報告を、
グリーンコープでんき託送料金裁判のホームページ(https://www.greencoop.or.jp/takuso-ryokin/soshokeikahokoku/)より、転載をさせていただきます。

以下引用文は、グリーンコープ託送料金裁判のホームページを原文のまま転記しています。

【第2回期日】
 被告(国)からは2021年3月31日付で第1準備書面と第2準備書面が反論として提出されており、
それを受けて原告(グリーンコープでんき)代理人である小島弁護士が意見陳述を行いました。

なお、詳細な反論は次回期日で行うこととし、今回は要点のみの意見を陳述しました。
 小島弁護士からパワーポイントを使って説明がありました。意見陳述の要点は、
「被告の第1準備書面において、『原価の意味』と『一連の規定は手続的事項を定めた執行命令であるとの主張』には大きな誤りがある」という2点で、
なぜ誤りなのかを簡潔に明快に述べられました。

 今回の法廷の場で、裁判所から国に対し、「国の第2準備書面(原告適格=グリーンコープでんきに原告の資格はないとの主張)について、
国は『ない』と主張する論拠を示してほしい」という指摘をされました。
 それについては、6月25日までに国は「原告適格が認められない」という主張を補完する書面を準備することとなりました。
あわせて原告は、国の第1準備書面への本格的反論書面を準備することになっています。
それらの書面がそろった7月5日(月)に第3回期日が開かれることになりました。
 
なお、新型コロナウイルスの関係もあり、裁判所から次の期日はWEBでの開催ではどうかとの打診がありました。
それに対し、原告弁護団より「傍聴者といっしょに開けた口頭弁論を望む」という申し入れを行い、
今回同様法廷での開催となりました。(※コロナ感染状況によっては再相談があるとのことです)

↓ :「託送料金変更認可決定取消」を求める裁判の第2回口頭弁論後の記者会見の様子を動画で見ることができます。

【記者会見・報告集会】
 閉廷後、弁護士会館に移動し、弁護団、傍聴参加者(30余名)、オンライン参加者(15名)で記者会見とミニ集会を行いました。

 まず小島弁護士から意見陳述に関する詳細な説明があり、記者からの質問への応答が行われました。

 ミニ集会では傍聴参加者から感想や思いが出されました。
 今回は、グリーンクラブ(グリーンコープと取引のある納入業者の会)から2名が傍聴に参加され感想を述べられました。
 また、オンライン参加者からの発言もあり、会場はこの裁判への意気込みに満たされていました。

・・・・・・・・以上・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回、7月5日(月)の第3回期日も引き続き、皆さんにご報告していきます。

■この取り消し訴訟は、原告のグリーンコープでんきのみに関わる訴訟ではなく、
 経済産業省の省令のみで、国会審議を経ず、原発とは無縁の新電力会社にも託送料金に、
『原発事故賠償負担金』と『廃炉円滑化負担金』を上乗せして支払わせようとする政策の違法性を問う裁判です。

この裁判は、原発の安全性や倫理を問う裁判ではなく、
 託送料金を決めている電気事業法に明記されていない費用を、託送料金として計上する政策の取り消しを求めるものですから、
 裁判に勝てば、すべての発電事業者が支払う『託送料金』が変わります!!

原発を温存するためだけに、姑息的に決められら『託送料金』をこのまま放置すれば、
今後、この費用(『原発事故賠償負担金』と『廃炉円滑化負担金』)は40年間、電気使用者が負担していくことになります。

原発政策を見直すために、測定室では、グリーンコープでんき託送料金裁判に関心を持ち、
支援を続けたいと思っています。

2021年5月10日
馬場利子記
 

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加
Post to Google Buzz
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
グリーンコープでんき:託送料金取り消し訴訟第2回(2021年4月19日)口頭弁論(意見陳述)の報告静岡放射能汚染測定室

About BabaToshiko

測定室代表 馬場利子

Comments are closed.