健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

5月 2017Monthly Archives

既刊の『測定室だより』第39号(2015年3月20日発行)を公開します❤

測定室だより』は、当室の会員通信として発行をしていますが、
会員で共有をし終えた情報を、随時、公開をしています。

『測定室だより』第38号を2016年11月9日に公開して以来、
HPへ公開する作業が止まっていました事を、お詫びいたします。

作業が滞った理由は、
昨年(2016年)10月頃より、電気の送電料(託送料金)に
福島原発の廃炉費用や賠償金を上乗せしようとする経済産業省の動きがあり、
新エネルギーへの切り替えを進める中で、
原発に依存する電気を使う人が少なくなるように願ってきた私たちは、
原発に関係のない新電力にも、託送料金に見合わない料金を支払わなければならないことに驚き、
繋がりのある多くの人たちの力を借りて、託送料金について伝える活動を
全力で取り組んでいました。まさに、全力疾走でした。

それも、市民活動は『時代の中の生もの』である事を実感する期間ではありました。

今回、公開します『測定室だより』第39号は、2015年3月20日発行したものです。

測定室だより39号表紙

39号には、
当室で2015年1月7日~2月13日に測定をした
◆食品:21検体、環境試料:5検体 計28検体の測定結果を掲載しています。

★測定品で、特記すべき事は、
季節柄、収穫期を終えた新物の豆類(おもに北海道産)や、
広島産のレンコン、干し椎茸2検体を測定しています。

静岡産の干し椎茸にも、2015年のこの時期、
セシウム134とセシウム137合計で約21.55~24.75㏃/kgを検出しています。

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さて、先日(5月1日)にHPで福島県浪江町の森林火災についてお知らせし、
静岡県、神奈川県、東京都で5月1日の午後から空間線量が上昇している測定値を掲載し、
皆さんに、ガイガーカウンターで空間線量を継続して観測するようにお願いをしました。

結果として、雨による一時的な空間線量の上昇で、福島の山火事に影響されたものではないと分かりましたが、
この39号と前号38号では、静岡市に降った雨を直接採取し、測定をし、
その結果からの考察記事を掲載しています。

空間線量と雨の関係ではありませんが、
雨の汚染が何に由来しているのか、関連がある読み物ですので、
その記事を以下に上げますので、読んでみてください。

自然界にある放射性物質と人工放射能について、整理できると思います

雨に含まれる放射性物質について

★大好評の連載エッセイ 『静岡に住む娘へ』では、
この雨に含まれる放射性物質について、河野さんが書いて下さっています。

河野益近:自然界に存在する放射性物質について

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たより39号は、以下のURLで全頁、ご覧いただけます。
             ↓
https://www.dropbox.com/s/tnzwxbvmnvsaxbv/39%E5%8F%B7%E5%8E%9F%E7%A8%BF.pdf?dl=0

  (注):ただし、公開期間は半年(2017年10月まで)とします。
    その後、このデータをご利用になりたい方は、測定室にメールでご請求ください。
    直接、PDFデータをお送りします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、紙面でご利用になりたい場合も、ご一報ください。
当HPで公開しました『測定室だより』第1号~38号は、1号250円(定価500円)送料込でお送りします。

❤申し込み先: mail: ssokuteisitu@yahoo.co.jp
      電話/Fax:054-209-2021 (月~木 10:00~16:00)
       
何らかのお役にたてれば、幸いです。

2017年5月4日
馬場利子記

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既刊の『測定室だより』第39号(2015年3月20日発行)を公開します❤静岡放射能汚染測定室

【福島県浪江町の森林火災について】の記事への追記❤

昨日(5月1日)に掲載した記事について、追加の報告をさせていただきます。

5月1日(月)8:30~2日(火)4:30の福島県、静岡県、東京都の空間線量図は以下の通り、
 通常の線量に戻っています。

【福島県↓】

福島県の0501~0502推移


【静岡県↓】

静岡県0501~0502の推移


【東京都】

東京都0501~0502の推移

昨日の午後から、静岡、東京、神奈川で空間線量が上がった事に関して、
当室のアドバイザーや助言者の方より、お返事やご教示を頂きました。

線量の変化は、
「自然界のビスマス214という自然界にある 放射能が雨で落ちたからです。
 その後、線量が通常に戻れば、その確認ができると思います。」
だと教えてもらい、その後の線量の低下を確認しました。

ご心配をおかけした事をお詫びいたします。

【今回の経験と学び】

①全国都道府県各所の空間線量を時系列で知ることが出来るサイトを教示頂きました。
 全国の放射線量 エリア別統合グラフ 一覧: http://new.atmc.jp/prefs.cgiです。
 
 このサイトを各自でURLを保存しておけば、福島や住んでいる街の空間線量の変化を
 リアルタイムに知ることが出来ます。
 
②私たちは、食品や環境試料に含まれているセシウム等の測定を継続してはいても、
 空間線量やその放射性物質の知識と同定に経験がないため、
 1つの点として、空間線量を測定し、状況を知ることしか出来ませんでしたが、
 インターネットで全国各地の空間線量の変化を、誰でも共有できる時代になっている事を、
 改めて、知りました。

 このサイトを教えて下さったのも、繋がりのある方からのメッセージでした。

③1人1人が知りたい情報を調べるツールを持っている事で、
 予測や確認、予防ができる事を痛感しました。

 
 万が一の事故に備えて、皆さんも、この情報ツールを時々、確認してみてください。

④【雨☂で空間線量がこれだけ上がる】事を視覚的に実感できました。
 
 「自然界の放射線(放射性物質)だから、安全」という政府や識者からの情報もありますが、
 ”自然界の放射線であっても、避けられる被曝は避ける”、あるいは、“気にしない”は、
 各自の判断と暮し方だと思います。
 
  【無用に雨に濡れない選択】も合理的である事を、空間線量の上昇を通じて知る事が出来ました。

❤未熟な観察者である私たち測定室の活動に、多くの方から協力を頂いている事に、
 改めて、感謝とお礼を申し上げます。

福島県浪江町の森林火災が大過なく、沈静化する事を心から祈っております。

2017年5月2日
馬場利子記

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【福島県浪江町の森林火災について】の記事への追記❤静岡放射能汚染測定室

【福島県浪江町での森林火災について】空間線量計をお持ちの方は測定をしてみてください!

すでに、NHKニュースでも報道されていますので、
4月29日(土)に起こった浪江町での森林火災について、みなさんもご存知のことと思います。

山火事は、
NHK福島 NEWS WEB 福島放送局  04月30日 19時30分配信によりますと、

<浪江町帰還困難区域の山火事続く>

 原発事故による帰還困難区域となっている浪江町の山林から、
4月29日夕方、火が出て、少なくとも10ヘクタールが焼け、丸1日が経った今も燃え続けています。
 人や建物に被害は出ていませんが、福島県は自衛隊に災害派遣を要請し、
5月1日、あらためてヘリコプターでの消火活動が行われる予定です。
 4月29日午後4時半ごろ、浪江町井出の山林から「煙が上がっている」と消防に通報があり、
福島県や宮城県などのヘリコプターが4月30日朝早くから、消火にあたりました。
火は、30日午前7時半すぎにいったん、ほぼ消し止められたものの、強風で再び勢いを増し、
さらに燃え広がったため、福島県は30日正午、自衛隊に災害派遣を要請し、
ともにヘリコプターで消火作業にあたりました。
 出火から丸1日余りがたった30日午後5時現在、少なくとも10ヘクタールの山林が焼けたということですが、
人や建物への被害は出ていないということです。
30日の消火活動は日没とともに打ち切られましたが、福島県などは5月1日午前5時過ぎから
再び、ヘリコプターで消火を行う予定です。
現場は、原発事故の影響で放射線量が比較的高い帰還困難区域で、
出火した時間帯には、浪江町のほかの場所でも雷によるとみられる火事が起きていたことなどから、
警察は、落雷が原因の山火事とみて調べています。

5月1日16:28配信映像は、http://www.news24.jp/articles/2017/05/01/07360352.html

●浪江町の森林は放射線量も高く、除染も行われていないことから、
火災による放射能の飛散を心配するメールが、測定室にも複数、届きました。

放射能の飛散について、専門家に問い合わせていますが、
「まずは、測ってみるしか様子は分からない」という返事と、
「あの規模の火災で関東まで灰が飛散することはないでしょう。
 燃え方も上昇気流が起こるほどではなさそうでしたし。
 周辺には降り注いでいるでしょうが、あまり大げさに反応するのもいかがなものかと思います。」

というお返事と助言を頂きました。

測定室でも、シンチレーション式の空間線量計で測定を繰り返し行いました。
測定室の室内では通常0.04μSv/hですが、
11:30 測定室外:0.072μSv/h  室内:0.060μSv/h
12:30 測定室外:0.068μSv/h  室内:0.056μSv/h
15:30 測定室外:0.065μSv/h  室内:0.064μSv/h
でした。

●全国の放射線量 エリア別統合グラフ 一覧を配信しているウエブサイトでは
http://new.atmc.jp/prefs.cgi NEW.ATMC.JP
全国の都道府県別の空間線量を10分ごとに示した図が観られます。

福島県では、変化が見られない線量ですが、

福島県2017年5月1日の空間線量

東京都では、

東京都5月1日の空間線量

神奈川県でも

神奈川県5月1日の空間線量の推移

静岡県でも、

静岡県5月1日の空間線量の推移



と、ピッタリと東京都、神奈川県、静岡県で、13:30以降、空間線量は高くなっています。

その他の県(千葉や茨木、長野などはまだ調べていません)もこれから、調べてみますが、
もし、空間線量がこのまま高い状態が続くようでしたら、
連休中の野外での過ごし方に、注意されるようお願いします。

チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)後、
日本ではちょうとゴールデンウィーク中(5月3日)の晴れた日に突然、雨が降り、
野外で散策をしていた我が家は、3歳の長男と私、夫がびっしょりと濡れました。
原発事故や放射能に、関心も知識もない時でした。

知っていれば避けられる事は、予防原則を適応したいと思います。

まずは、皆さんも
①空間線量計を持っている人は、測定を続けてください。

② http://new.atmc.jp/prefs.cgiで線量の変化の観察してみてください。

知る事から始まる、賢い暮し方を実践したいと思います。
取り急ぎ、第一報のおしらせをしました。

2017年5月1日
馬場利子記

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【福島県浪江町での森林火災について】空間線量計をお持ちの方は測定をしてみてください!静岡放射能汚染測定室