健やかないのちとくらしを未来へ・・・ 

7月 2011Monthly Archives

チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響

チェルノブイリ原発事故から25年、チェルノブイリの教訓を活かして暮らすために

福島原発事故後、放射能から子どもたちを守るために

2011年5月25日記
馬場利子  

チェルノブイリ原発事故後の健康への影響をまとめた『チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響』と題した本がアメリカとヨーロッパで出版され、医学的な論文を調べたデータによって「チェルノブイリ原発事故で1986年から2004年の間に、放射能の影響を受けて亡くなった人は98万5千人」であるという報告がなされています。

 この本は、4名の共著になっていますが、その寄稿者の1人、ジャネット・シェルマン博士が、チェルノブイリのその後について、なぜ、そんなに多くの人が影響を受けて、亡くなったのか、インタビューに答えて、明快に、分かりやすく答えています。

子どもたちへの健康被害の理由の1つに、
「安全な食べ物を摂る事ができなかった」事を指摘をしていますが、チェルノブイリ原発事故から25年経った今、日本は、チェルノブイリ原発事故と同等、あるいはそれ以上の放射能汚染を受けるようになってしまいました。

すでに起こってしまった事をむやみに不安がったり、不安のあまり無かったことにしてしまう事は、子どもたちを守る行動には繋がりません。

放射能から身を守るためには、

  1. 汚染源(汚染地)から距離をとる
  2. 放射線にあたる時間を短くする
  3. 空気や食べ物から体に取り込まないようにする事  が言われています。

私たちプラムフィールドでは、6月より、放射能汚染の測定を開始し、子どもたちを放射能による内部被曝から守るための情報を共有する活動を再開させます。

『静岡放射能汚染測定室』の活動については、 http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/wordpress/ をご覧ください。

今、どんな食べ物が、どの様に影響を受けているのか、皆さんと一緒に実測し、これから、どの様に食べ、どの様に子どもたちを守っていくのか、知恵を分かち合っていきたいと思います。

チェルノブイリ原発事故後の食品測定データから、放射能を取り込みやすい農産物につても、すでに分かっています。無用な不安をひとまず、横に置いて、現実を知る事から始めましょう!

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チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響静岡放射能汚染測定室

子どもを被曝から救うためのポータルサイトMSCR

2011年5月19日記
馬場利子

『浜岡原発の運転を止める』要望書への賛同署名を集める中で、全国の多くの方と繋がりを持つことが出来ましたが、今回、ご紹介する「子どもを被曝から救うためのポータルサイト」の活動もその1つです。

「子どもを被曝から救うためのポータルサイト」「Moms to Save Children from Radition」(MSCR) を開設した代表者のお1人が、 4月27日にプラムフィールドを尋ねて下さり、このポータルサイトのお話をしてくださいました。

このサイトは、
 「子どもたちを救うために力を貸してください!」
そんなtwitter上での福島に住むひとりのママの悲痛な叫びに、
“子どもを放射能被爆から守りたい”と願う有志たちが続々と呼応し、
立ち上げたのがポータルサイト「Moms to Save Children from Radiation(MSCR)」で、
代表者の4名は、フリーランスでライターをしている女性たち。

子育て中の方もいらっしゃるので、「他人事とは思えない。とにかく子どもたちを被曝から守るために海外へも情報を提供し、子育ての不安を共有し、出来る事をしていきたい」という事でした。

5月に入って、このサイトが出来上がったとのお知らせを受けましたので、サイトを尋ねてみると、情報が満載されていて、情報発信のプロの方たちはさすがだと感銘を受けました。

このサイトの目的はこう書かれています。
『 私たちが目指すのは、1人でも多くの子どもたちを被曝から救うこと――。
当サイトに集まった「ママたちの声」を政府に伝えることで、子どもの年間被曝量基準値の引き下げ、汚染地域での数値計測と公表の徹底、学校授業自粛、学童疎開検討、疎開手当検討などを働きかけていきます。
また、情報が足りない、周囲の目が気になる、などの理由で避難、疎開に踏み切れずにいる母親、家庭の後押しができるよう、情報発信をしていきます。』

私たちの子育て時代にはなかったインターネット・ツールが、放射能汚染に対して、母子が孤立したり、適切な情報がなくて不安を感じる事が無いように、サポートしてくれる場をとなるに違いありません。

様々な人が、知恵と力を出し合い、未来を創る活動が、人や社会を幸せにしていく・・。
ボランタリーな活動が、大震災と原発事故の悲惨な現実を乗り越えていくエネルギー源となっている事を実感します。

ママサイト・・ありがとうございます。

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子どもを被曝から救うためのポータルサイトMSCR静岡放射能汚染測定室