チェルノブイリ原発事故から25年、チェルノブイリの教訓を活かして暮らすために
福島原発事故後、放射能から子どもたちを守るために
2011年5月25日記
馬場利子
チェルノブイリ原発事故後の健康への影響をまとめた『チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響』と題した本がアメリカとヨーロッパで出版され、医学的な論文を調べたデータによって「チェルノブイリ原発事故で1986年から2004年の間に、放射能の影響を受けて亡くなった人は98万5千人」であるという報告がなされています。
この本は、4名の共著になっていますが、その寄稿者の1人、ジャネット・シェルマン博士が、チェルノブイリのその後について、なぜ、そんなに多くの人が影響を受けて、亡くなったのか、インタビューに答えて、明快に、分かりやすく答えています。
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子どもたちへの健康被害の理由の1つに、
「安全な食べ物を摂る事ができなかった」事を指摘をしていますが、チェルノブイリ原発事故から25年経った今、日本は、チェルノブイリ原発事故と同等、あるいはそれ以上の放射能汚染を受けるようになってしまいました。
すでに起こってしまった事をむやみに不安がったり、不安のあまり無かったことにしてしまう事は、子どもたちを守る行動には繋がりません。
放射能から身を守るためには、
- 汚染源(汚染地)から距離をとる事
- 放射線にあたる時間を短くする事
- 空気や食べ物から体に取り込まないようにする事 が言われています。
私たちプラムフィールドでは、6月より、放射能汚染の測定を開始し、子どもたちを放射能による内部被曝から守るための情報を共有する活動を再開させます。
『静岡放射能汚染測定室』の活動については、 http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/wordpress/ をご覧ください。
今、どんな食べ物が、どの様に影響を受けているのか、皆さんと一緒に実測し、これから、どの様に食べ、どの様に子どもたちを守っていくのか、知恵を分かち合っていきたいと思います。
チェルノブイリ原発事故後の食品測定データから、放射能を取り込みやすい農産物につても、すでに分かっています。無用な不安をひとまず、横に置いて、現実を知る事から始めましょう!